| |  

2008年05月08日

NO.33_NN-HOUSE開始

オンライン設計室NO.33_NN-HOUSEが始まります。

山の手の閑静な住宅地に建つ3階建て住宅です。

土地を購入なさったNNさんは、郊外のマンションにお住まいですが、都心へ住み替えるという家づくりの話しです。
都心部は土地が高いので、敷地面積は100M2とそれほど広くはないので、3階建ての計画となります。

20080509_01.jpg

高校生と大学生の子供と、夫婦の4人家族+一匹の犬、が生活者です。

敷地は、間口が狭く、奥行きが長い形状です。短辺方向の耐震壁を確保するために、構造的な工夫が必要になりそうです。

20080509_02.jpg

NNさんは、大手ハウスメーカーにも問い合わせをしていたようですが、敷地形状が少々特殊なので、最終的に、私を設計者として指名していただきました。

今回は敷地調査まで掲載しています。

20080509_03.jpg


投稿者 ooto : 20:13

2008年04月29日

アントニン&ノエミ レーモンド展

先日、高崎で開催されている建築家アントニン&ノエミ レーモンド展に行ってきました。

高崎市美術館でのパネル展示だけでなく、群馬音楽センターや高崎哲学堂など実物の建築を見ることが出来るので、2重に楽しめる展覧会でした。

音楽センターは、大分以前に見たことがありましたが、今回は内部を見ることができ、その空間の良さを感じることが出来ました。

またこの音楽センターは、第2次世界大戦後の荒廃した高崎のまちを、音楽から癒そうという意図で建てられたとのことで、一部の資金は、市民からの寄付でまかなわれたそうです。

20080429_01.jpg

20080429_02.jpg

20080429_021.jpg


また建物の高さは、突出した高さにならないよう、最小限に抑えられており、無駄な部分がないコンパクトな建物です。
戦後の資材がない時代なのか、天井の木部反射板はラワン合板でつくられていますが、これが今でも、柔らかくとても良いか雰囲気をつくり出しています。

20080429_03.jpg

また高崎哲学堂は、紆余曲折があって現在ではNPOが、保存している住宅です。
もともと、レーモンドの事務所を、トレースしたものを、住宅として使っていたそうですが、シンプルさ、空間のスケールの良さなどを実感することが出来ました

もう一つ感じたとことは、家具と空間の調和です。
妻のノエミが、椅子、ベッド、ラグなどをデザインしており、全体のバランスが絶妙なのです。


投稿者 ooto : 17:27

2008年04月24日

レーモンド「高崎哲学堂」

先日、高崎で開催されているレーモンド展に行ってきました。

アントニン・レーモンドは戦前、戦後に活躍した近代建築家で、日本に40年近く滞在していたこともあって、国内にレーモンド設計の建物が数多くみられます。今回の展覧会では、高崎の「群馬音楽センター」と「高崎哲学堂」と美術館での展示物を見ることができます。「群馬音楽センター」と「高崎哲学堂」は実物の建築に振れることが出来るので、とても楽しめました。

20080424_01.jpg


この中の高崎哲学堂は、レーモンドの麻布の自邸を、ほとんどそのまま写した木造平屋建ての住宅。これがとても気持ち良く、考えさせられる建物でした。スケール感、玄関から繋がるパティオ、深い軒、居間の北側の高窓、居間と寝室とパティオとの関係など。派手さがあるわけでもなく、シンプルなのですが、とにかく気持ちの良いものでした。

20080424_02.jpg


この気持ちの良さは、今の住宅では感じられない感覚です。それは影にあるように思いました。今の住宅は、直射日光がどこまでも届いて、壁は白く、どこにいても明るい住宅をつくることがほとんどで、それが施主の希望であることが多いです。

20080424_03.jpg


高崎哲学堂は、深い軒で、直射日光をほどよく遮り、居間の北側の高窓からは緩やかな光が入ってほどよくあかるい。室内は薄暗いのですが、南面の全面開口の窓からは見る明るい庭が見えます。玄関から廊下を介してつながる明るいパティオ。北側採光の天井の低い廊下など。とても気持ちがよく、落ち着く場所がたくさんありました。「陰影礼賛」です。

20080424_04.jpg

古い建築物をみると、今の建築のあり方を毎度考えてしまいます。(森川)

投稿者 morikawa : 12:14

2008年04月07日

NO.33_NK-HOUSEが始まります

新プロジェクトの紹介です。
オンライン設計室NO.33_NK-HOUSEが始まります。

このプロジェクトは、都心の住宅街へ、マンションから住み替えるというプロジェクトです。家族構成は、夫婦に、男の子2人、それと犬が1匹という家族構成です。

計画地は、第1種低層住宅地であり、3階建ての木造住宅を計画しています。

20080406_01.jpg

NKさんは、土地取得後、当初は大手ハウスメーカーでの建設をお考えでしたが、斜線制限や、容積率などの法的な制限が厳しいこの場所では、柔軟な計画が難しいという判断で、細かな対応が可能な設計事務所を選択されたという経緯があります。

20080406_02.jpg

間口が狭く、細長い敷地敷地ですが、可能な限り環境条件を活かした計画をしたいと考えています。
今回はNNさんのご厚意で、公開することが出来ました。NNさんには感謝です。

桜も散り始めて、いよいよ春本番という季節ですね。
目黒川の桜は、今度は、水面の花びらが満開状態です。

20080406_03.jpg

この川は、桜を2度にわたって満開を楽しめます。

心機一転新しい気持ちで、プロジェクトに取りかかろうと思っています。

投稿者 ooto : 00:48

2008年04月02日

NO.31_NM-HOUSEを建築・住宅作品集に追加

オンライン設計室NO.31_NM-HOUSEを建築・住宅作品集に加えました。

今回のプロジェクトは、単なるリフォーム工事を超えて本格的な耐震診断及び耐震補強工事を行いました。
その模様は、オンライン設計室に詳しくレポートしていますので
オンライン設計室NO.31_NM-HOUSEをご参照下さい。

一方、今回の建築住宅作品集は、デザインという視点からNO.31_NM-HOUSEをみたものです。
築30年近く経過した古い木造住宅でも、内部の木材は結構丈夫な状態で残っているものです。
この住宅でも、材そのものは全く問題がなく、むしろ時間が経過した木材独特の風合いが、とても魅力的に感じられました。

20080402_01.jpg

そこで、この古い木材を天井裏に隠すのではなく、むしろしっかり見せることで、新旧の新しい緊張関係が生じりようなデザインを考えました。
その結果、この空間に生気が出てきたように感じられました。
実は、この梁を露出するデザインは、実は設計段階では考えていなかったもので、途中天井を剥がして耐震補強をする段階で思いついたものでした。
リフォームの場合は、新築に比べてよりいっそう現場というものが大切であることを実感しました。

20080402_02.jpg

この住宅が、高齢の父親と子世帯のいわゆる2世帯住宅です。
2階の子世帯にも中心になる空間が欲しかったので、天井を上げて大きな容積の空間をつくったことは有効でした。

本格的な耐震補強を施したリフォームという意味でも、この住宅は思い出深いプロジェクトとなりました。


投稿者 ooto : 18:21

2008年02月28日

ジャズ・ピアニストの家(NO.29_KT-HOUSE)

現在設計中のNO.29_KT-HOUSEは、下町に計画中のジャズピアニストの住宅です。
地上4階、地下1階ですが、地上部は生活空間で、地下室は、ミニライブも可能なピアノ室になっています。

そういうわけで、最近KTさんのライブコンサートがあると、ライブハウスの様子や音の具合をリサーチするために、ライブハウス巡りをしています。

雑誌やインターネットなど、視覚優先のメディアでは、聴覚的なことは全く伝わりませんが、その場に身を置くと、いろんな音の環境があることが分かります。

20040228_01.jpg


ここでは本格的なスタジオをつくるわけではないのですが、仕上げ材料の種類、天井高などの違いによって、音の環境の差が違ってくるので難しい設計になります。

ピアノ特有の少しライブ感じが出ると良いのですが、小さな空間なので、少しずつカスタマイズしていけば良いと言われているので、少し気が楽です。

現在計画では、壁は厚手の合板で、天井は吸音材を張る予定です。

狭小地で、とても難しい設計と工事になりそうですが、設計は順調に進んでいます。

投稿者 ooto : 10:56

2008年02月04日

更新情報

更新情報です。

NO.29_NA2-HOUSEを作品集に収めました。

20040204_01.jpg

60代の建て主が、老後のすまいを見据えてリフォームした住宅です。
明るく、楽しく、そして安全に住むというコンセプトでつくられたすまい=楽の住処です。
昨年冬前に完成して、あたたかな冬をおくっておられるようです。

また、NO.21_MM-HOUSEの作品集を、更新しました。
1年後の様子も加えて、編集しました。

20040204_02.jpg

入居後、すまいが施主の手でバージョンアップしている姿をみるのは、設計のお手伝いをしたものとしてとして大変うれしいです。
この住宅は、多分今後時間の経過とともに変身していくと思いますので、楽しいです。


さて本日、東京は一面の雪景色です。

20040204_03.jpg

自宅の脇の畑も、今日は真っ白です。この景色を見る限り、都内とは思えませんね(笑)
朝は路面が凍って滑りやすくなっていて、注意したにもかかわらず、子供は朝玄関を出たとたんに、滑っていました。
くれぐれも、気をつけましょう。

投稿者 ooto : 09:32

2008年01月30日

ライフ・ウエルのテストモニター

自宅のガス給湯設備で、東京ガスの家庭用燃料電池ライフ・ウエルのテストモニターになりました。
モニターは3年間という期間限定ですが、国の省エネ事業の一環で、いろいろデーターをご協力するという条件です。
昨年の12月に設置なので、まだシステムに慣れない日々を送っています。

20070129_02.jpg

簡単にシステムを説明しますと、都市ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させ電気を発電し、その余熱でお湯を沸かすというものです。
いわゆる電気分解の逆の工程です。皆さんもご存じの通り、燃料電池は将来自動車なども応用される発展途上のエネルギーシステムですね。
燃料電池ユニットと巨大な貯湯ユニットの設置スペースが広く必要で、都心部ではなかなか難しいかもしれません。
自宅は幸い郊外で、敷地裏に多少ゆとりがあるので、設置可能ということでした。

20070129_01.jpg

冬は、何かと電気器具を使う量が多く、室内リモコンでライフウエルの発電量と、東電からの電気購入量をチェックすることが多くなりました。
リモコンの0.9KWというのが、現在の発電量で、1.8KWが東京電力から購入している電力です。

まだ使い始めたばかりなので、もう少し慣れてきたらレポートするようにします。

投稿者 ooto : 09:40

2008年01月27日

1年点検

先週の土曜日は、NO.25_NK-HOUSENO.25_NK-HOUSEの1年点検でした。

両方の住宅とも、工事は横浜の東海建物が行いました。東海建物は6ヶ月点検を自主的に行っていただいていましたので、ほとんど問題はありませんでした。建具の調整が少々といった感じでした。

両方の住宅とも、施主が上手く住みこなしていただいているので、住み手の個性が出ている住宅になってきています。

20070128_01.jpg

NO.25_KN-HOUSEのリビングには、お母さんからもらったという螺旋式の柱時計があります。
私の実家にも同じものがありました。時間毎、半時間毎にボンボンと時を刻みます。
住宅にうかがっていると写真では分からない、個性的な雰囲気を感じるものです。

20070128_02.jpg

一方、NO.26_NK-HOUSEでは、外壁の光触媒塗料(ハイブレス)の効果を感じることが出来ました。白い壁は、1年経過しても全く汚れが見えなく、美しい壁を保っていました。
また今年は家族が増える予定で、楽しそうでした。

また時間が経過した数年後にでも、伺えたらなと思っています。

投稿者 ooto : 23:03

2008年01月21日

AK-HOUSEの一年点検

先日、NO.24_AK-HOUSEの一年点検に、行ってきました。

久しぶりの訪問でしたが、大きく変わった訳ではないのですが、家具やインテリアがとてもとても落ち着いた様子でした。おそらく1年の間に、住みながら整えられているからでしょう。

20070121_01.jpg

外壁に使った白い光触媒の塗料も大変良好で、新築時と全く変わっていませんでした。
玄関側の正面は北側になるので光量が少なく、かつ道路に面しておりホコリっぽいので、光触媒の効果が心配でしたが、今回とても効果的なことが分かりました。

20070121_02.jpg

ロフトの黒板塗料の壁には、お子さんの絵がぎっしりと描かれていました。
ただ、去年は機関車トーマスだったのが、今年はスパーダーマンに関心が移ったようです。

20070121_03.jpg

リビングのラワンベニア+オスモ塗装の天井は、落ち着きが出てきて、とても良い感じでした。
AKさんらしく、きちんと住んでいるなという印象でした。

20070121_04.jpg

当時は建具の直しが少々などと、1年目としては一般的な手直しでした。

投稿者 ooto : 18:31

2008年01月07日

今日から、仕事始めです

今日から、仕事始めです。

早速ですが、昨年末にNO.22_MM-HOUSEを、写真家飯村昭彦氏に撮影していただきました。
お住まいのMMさんは、徐々に家具をバージョンアップしており、本当にMMさんらしい雰囲気を醸し出してきています。
20070107_01.jpg

20070107_02.jpg

20070107_03.jpg

20070107_04.jpg

この住宅は、一日の光や風の変化が、住宅に映し出されることを意識して設計した住宅です。撮影当日、晴れたり曇ったりで、いろんな表情を飯村さんに撮影していただきました。
早速HPに掲載しましたので、ぜひ見ていただきたいと思います。


改正基準法で、遅延していたプロジェクト(No.27 TD-house,No.29 KT-house)も、ようやく先が見てえてきましたので、近々再開する予定です。


さて、今年もよろしくお願いいたします。

投稿者 ooto : 09:03

2008年01月01日

今年もよろしくお願いいたします。

近年、住宅設計をめぐる環境が、徐々に変化しつつあるような気がします。

今後は、地球温暖化への対応、新築設計だけなくリフォーム設計、耐震補強設計、高齢者のための住宅など、いろいろなテーマが考えられます。

そういった中で、わたしたちは、設計のコンセプトを、”時間という環境を生きる住宅”として考えていきたいと思っています。

設計プロセスの公開である”オンライン設計室”は、10年以上当事務所の中心テーマとしています。これは住宅が出来上がるまでのプロセスという時間をテーマとしています。

出来上がった住宅をレポートする”住んでみて・別冊TAIKEISHA”は、今年も増やしていくつもりです。このコンテンツは、出来上がった住宅のその後の変化をレポートしたものです。

また、昨年末からはじめた"SUMAI-OPEN"という、住宅公開のコンテンツは、徐々に本格化させていきます。これは、実際に住宅を見てもらおうというプロジェクトで、新築だけでなく、住んでいる住宅が公開できればというものです。

その他のコンテンツも同時によろしくよろしくお願いいたします。

20070101_01.jpg


この十年は、主に情報化時代に突入して、何が可能かということに試行錯誤した時代だと感じています。
今後は、より深く”時間という環境を生きる住宅”をテーマに、住宅の可能性を試行錯誤していくつもりです。

また今年もよろしくお願いいたします。

投稿者 ooto : 00:00

2007年11月29日

トップページのイメージ画像

トップページのイメージ画像は、2,3ヶ月程度で、リフレッシュしています。

大戸と森川で適当に、ピックアップしているのですが、これといったルールはなく、その時の気分で選んでいます。

先日、ちょっと思いついて、過去のイメージ画像だけを集めたページをつくってみました。

20071129_01.jpg

はじめてお越しいただいた方には、このページを見ていただくことが、私たちのつくる住宅の全体的なイメージが、端的に伝わるような気もします。

現在は、縦使いの画像のレイアウトなので、画像のセレクトには制限があり少々困っています。今後は横使いのイメージ画像も使えるように工夫したいと思っています。

表紙のイメージをクリックすると、そのページにリンクするのですが、よろしければ一度のぞいてみてください。

投稿者 ooto : 20:30

2007年11月23日

NO.28_NA2-HOUSEを更新

NO.28_NA2-HOUSEを更新しました。
リフォームは、短期決戦なので、毎週1回静岡の現場へ伺っています。

今回のクライアントのNA2さんは、60歳代です。
老後の家=楽の住処としてのリフォームです。
住みながらのリフォームなので、毎日現場をみていらっしゃいます。

20071123_01.jpg

徐々に出来上がる姿をみていくのは、楽しみのようです。

今回、キッチンや洗面所などの家具類は、主に大工につくってもらいます。
納まり、金具などいろんなことを細かく決める必要があり、手間が掛かりますが、楽しみでもあります。

20071123_02.jpg

投稿者 ooto : 11:25

2007年11月16日

NO.21_MM-HOUSEの1年点検

1年点検で、NO.21_MM-HOUSEを訪れました。

何かずっと昔からたたずんでいたような気配があります。
建物内外をゆっくり一回りしましたが、1年間の間に大きな問題は起きなかったので、一安心。
小さな手直しを葛工務店にお願いして、1年点検は終了しました。

20071116_01.jpg

当日は快晴で、少しスナップ写真を撮らせていただきました。
徐々にですが、時間が重なり、住まいに落ち着きが出てきたような感じがします。

20071116_02.jpg

この一年、時々おじゃましていますが、少しずつ手が加わっていく様子を拝見するのが楽しみな住宅です。

なおこの住宅の設計から完成までのプロセスは、オンライン設計室NO.21_MM-HOUSEをご覧下さい。

完成後の様子は、住宅建築作品集をご覧下さい。

投稿者 ooto : 09:25

2007年11月09日

NO.30_HT-HOUSEを更新

NO.30_HT-HOUSEを更新しました。

今回は、初期スケッチの検討と、ラフ模型の制作までです。
ほぼ直角三角形の敷地形状ですが、いろいろなプラン型があるわけではありません。
ただしだからといって、不利な条件という訳ではありません。

20071108_01.jpg

ここではオーソドックスなパターンと、中庭型のパターンをスタディーしてみました。

中庭型も面白いのですが、ただし中庭に振り回されて、他の諸室にフレキシビリティーが少ないことが分かりました。
オーソドックス型は、車を2台と欲張った結果、1階の諸室に余裕がなくなってしまいました。
今後は、駐車台数を1台に減らし、1階にゆとりを持たせるという方針で、このプランを進めることにしました。

20071108_02.jpg

三角形の敷地は、設計としてもいろいろな発見があって面白いと感じています。

投稿者 ooto : 13:32

2007年11月03日

NO.30_HT-HOUSEを更新

NO.30_HT-HOUSEを更新しました。

土地探しから、設計の始まりまでです。

土地との出会いは、いつも”縁”のようなものを感じていますが、このプロジェクトも、ちょっとしたタイミングで、はじめの土地を逃してしまいました。
しかし、程なくして購入することになる土地が手に入りました。

今回の土地は、道路を底辺とするほぼ直角三角形の形状です。
三角形は、道路に面している部分が長いので、周囲を囲まれている敷地より、開放的な住宅が可能です。
いろんな可能性を秘めている土地だと感じています。

20071103_02.jpg


土地購入からはじめる、多くのクライアントの土地取得を見ていると、多くの土地を、探していますが、結局は落ち着くべき場所に落ち着いているように思えてなりません。

土地取得後、銀行をどこにするか検討しましたが、今回は、”すまい”の住宅ローンを使うことになりました。
はじめの手続きは、少し面倒なのですが、良く問題になる、つなぎ融資や分割支払いについて、建築家との家づくりに適しているローンのようです。

設計をはじめるに当たって、持ち物の整理や希望のイメージなどを伺っています。

20071103_01.jpg

いよいよ本格的な設計に入っていきます。


投稿者 ooto : 13:27

2007年10月29日

長沢浄水場

先日、長沢浄水場を見学してきました。

20071029_01.jpg

前を通るたびに、道路から見えるガラス貼りの箱の中に綺麗なマッシュルーム型の列柱がみえていて、とても気になっていました。この建物は山田守さんの設計で、昭和32年に完成した、鉄筋コンクリートの建物です。古い建物ですので、最近、耐震補強や、仕上げなどの改修を行ったそうです。道路から見える列柱部分も今回改修を行ったところでした。

20071029_02.jpg

思った通り列柱の部分は、白く塗られた柱の形状がかわいらしく、規則的にならんでいて、とても綺麗でした。水道局という用途で、一般にはほとんど開かれていない建物なのに、しっかりと維持されている建物であることにも感心しました。

しかし、一番印象に残っているのは、新築当初から手を付けていない(おそらく)部分でした。例えば、コンクリートの柱。円柱の柱の頭部が広がっていて、天井に飲み込まれているような形になっています。

20071029_03.jpg

打ち放し仕上げなので、型枠の後が残っているのですが、型枠の加工が複雑で、部分的には、不均一な型枠形状だったりして、当時の職人の苦労がうかがえました。また、時間の経過で、独特の美しさと威厳を感じました。これって、時間あってのデザインで、もちろん、メンテナンスもありますが、時間に耐えうるデザインである必要もあって。

そんなことを考えていたら、最近のいろいろな建築物の50年後を考えてしまいます。現代建築にとって、時間って大きなテーマなのかな、と感じました。(森川)

投稿者 morikawa : 13:23

2007年10月22日

住宅・建築作品集に、NO.23_YA-HOUSEを掲載

住宅・建築作品集に、NO.23_YA-HOUSEを掲載しました。

墨田区の都市公園に面して建てられた、60歳代の夫婦のために設計された老後の住まいです。
今回のプロジェクトは、長年住み慣れた子育てのための郊外住宅を離れ、老後の生活を楽しむために都心に住宅を建て、移住するというものです。

建築場所は夫の生家で、老後の生活を過ごすために昔のコミュニティーに戻ってきました。

建築のテーマは、”楽の住処”であり、老後は”楽=簡単にわかりやすく”、そして”楽しんで”で生活できるように、いろいろと工夫しています。

20071022_02.jpg

今回は、設計のコンセプトが、分かりやすいように工夫してみました。
これらの設計上のポイントは、下の図面上をクリックすると、説明画面がポップアップするようになっています。
楽の住処=老後の家・設計コンセプト図参照

都市公園に面しての眺めは、他では得難いすばらしく開放的な景観です。
写真家・飯村昭彦さんの撮影です。

20071022_01.jpg

投稿者 ooto : 08:24

2007年10月18日

住宅建築作品集にNO.23_YA-HOUSEを追加

住宅建築作品集にNO.23_YA-HOUSEを追加しました。。

この住宅は、墨田区の都市公園に面して建てられた、60歳代の夫婦のために設計された老後の住まいです。

20071018_01.jpg

今回のプロジェクトは、長年住み慣れた子育てのための郊外住宅を離れ、老後の生活を楽しむために都心に住宅を建て、移住するというものです。

建築場所は夫の生家で、老後の生活を過ごすために昔のコミュニティーに戻ってきた。

建築設計のテーマは、”楽の住処”で、老後は”楽=簡単にわかりやすく”、そして”楽しんで”で生活できるように、設計上いろいろと工夫しました。

設計上の工夫に関しては、各パーツを作品集の中で分かりやすくピックアップしましたので、ぜひご参照下さい。

20071018_02.jpg

敷地は、都市公園に面しての眺めは、他では得難いすばらしく開放的な景観です。

設計と工事のプロセスは、オンライン設計室NO.23_YA-HOUSEを参照してください。

投稿者 ooto : 12:30

2007年10月09日

最新プロジェクトの紹介

大系舎の最新プロジェクトを紹介します。

まずNO.29_KT-HOUSEは、都心の17坪の広さの狭小地に、建てられる地下1階、地上4階建ての住宅です。
ピアノを演奏するための地下室と、4階建ての居住空間で構成されます。
子育てが終わり、新しい生活を送るための50才台のご夫婦のための住宅です。
この難し敷地条件から一番合理的な可能な工法を選択していく必要があります。
なかなか難易度が高い計画であると感じています。

20071008_02.jpg

一方、NO.30_HT-HOUSEは、横浜の郊外住宅地に建つ、木造住宅です。HTさんとは、土地探しからお付き合いしています。
この住宅の敷地は、いわゆる三角形の形状です。
一団の住宅地として造成され、分譲された土地区画の余りのような敷地です。
一般的には、建てにくい地型なので、だれも手を付けないようでしたが、HTさんと私で、ピンと感じて見つけた場所です。
設計者としては、とても好条件で、また土地代も安い住宅地だと感じています。
HTさんは、30代前半の若いご夫婦で、とても前向きで、元気な家づくりを進めています。

20071008_03.jpg

オンライン設計室のプロジェクトも、ようやく30番台に入りました。
最新プロジェクトは、狭小地や三角形の敷地など、難易度の高い設計が続きますが、日々図面や模型と格闘しながら、設計を楽しんでいます。

投稿者 ooto : 15:55

2007年09月28日

直島−2

直島の顔は、やはりベネッセハウスがある島の南部分。こちらは、民家などの町の歴史を感じるというよりは、リゾート地として、ホテルやテラスハウス、美術館、ビーチなどが集まっていて、リゾート地としての直島を楽しむ場所になっています。
この中にある、ミュージアムと地中海美術館も安藤忠雄さん設計です。

20070928_01.jpg

ミュージアムはいろいろなアーティストの作品を展示している美術館で、安藤建築を普通に楽しめました。

20070928_02.jpg

地中海美術館は、建築も作品として取り扱いながら、3人のアーティストの作品を恒久展示している美術館。恒久的な作品展示のため、作品のために作られた空間で、贅沢に楽しむことができます。非日常感をたっぷりかんじました。ここにも家プロジェクトで見ることができるジェームスタレルの作品が展示されています。やはり、光をつかって、目の錯覚をおこさせたりしています。結構たのしめます。

20070928_03.jpg

直島のこれらの美術館や施設には、だいたい安藤さんが関わっています。安藤節が炸裂です。安藤建築を見るのは、実は今回久しぶりでした(表参道ヒルズは見ましたが・・・)。かなり堪能することができました。(森川)

20070928_04.jpg

投稿者 morikawa : 11:08

2007年09月22日

雑誌掲載-SY-HOUSE

現在発売中の、住まい系の雑誌"EXE 2007.11月初秋号"に、NO.19_SY-HOUSEのオーナー住戸が紹介されています。

20070922_01.jpg

2つ下のブログでも紹介していますが、完成後2年ほど経過して、住まいと住み手が馴染んで、程良くバランスしています。
お庭も定期的に、お手入れしているようで、室内と一体的になっており、とても居心地良い空間です。

20070922_02.jpg

ところで、この庭で、面白いものを発見しました。
よく見ると、小さなガラスの水槽があるのですが、中にはなんとかわいいメダカが泳いでいました。
メダカなんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんんが、実は、自然界では絶滅危惧種であることをご存じでしょうか。
ブラックバスなどの、外来種の魚が増えすぎて、メダカ、タナゴ、フナなどの小魚を捕食してしまうそうでえす。大切に育てられているメダカは、この庭の空間には、ぴったり合っているように感じました。

20070922_03.jpg

なお、この"EXE 2007.11月初秋号"は、大手の書店でしか置いていないようですが、通販でも購入できるようです。

SY-HOUSEの完成写真は、住宅・建築作品集でご覧下さい。
SY-HOUSEの出来上がるまでのプロセスは、オンライン設計室NO.19_SY-HOUSEでご覧下さい。
とくに、オンライン設計室では、土地選びの段階からの記録ですが、今読み返すと、いろんなことがありました。
読み物としても面白いと思いますよ。

投稿者 ooto : 12:04

2007年09月19日

直島-1

先日、遅れた夏休みをとって直島へ行ってきました。

200709019_01.JPG

直島は、瀬戸内海に浮かぶ島で、島を文化的な場所にという意向から、島内各地でアート活動を行っている島です。建築では、安藤忠雄さんが、このプロジェクトに大きく関わっています。基本的に、このアート活動とその建築物を見ることが目的でした。

まず最初に、家プロジェクト。簡単に言ってしまえば島内の集落の空き屋になった古民家などをアーティストを入れて再生したというもの。この一つに「南寺」というものがあります。
これは、内部にジェームス・タレルの作品を作るために安藤忠雄さんが設計した、新築木造平屋建ての建築です。

200709019_02.JPG

町並みの中に唐突に現れるのですが、久しぶりに見る安藤建築にやや興奮ぎみ。
まず、真っ暗な内部に通されます。とにかくなにも見えません。壁に手をつきながらベンチに座ることになるのですが、内部の大きさも全く分からないので、とにかく恐怖感におそわれます。しばらくたつと、前面にうっすらと明かりを感じます。この光もかなり弱いので、最初は錯覚と感じてしまうのですが、手をかざすと影になったりして、ようやく奥行きを感じて視覚を認識します。そして、最終的には、その薄明かりに向かって歩くことになります。なかなかの恐怖感です。
これまとめてジェームスタレルの作品なのですが、視覚とは?などと考えてしまいました。視覚とは、奥行きで、不安定で、すばらしい、、、とか思っちゃいます。

家プロジェクトのいわゆるアート作品も楽しめるのですが、おそらく、この集落で最も楽しめたのは、古民家の町並みや自然だったように思います。古い板張りの民家の細い路地の先に港が見えたり、町内の山に上がる途中の木の透き間からみえる瀬戸内海など。

200709019_04.JPG

200709019_03.JPG

借景や、角違いなど古くからこういったことを建物のプランに取り入れる方法はありましたし、それは今でも設計する上で大切な要素です。安藤忠雄さんの設計でも、この要素はたくさん感じることができますし、それを気持ちよく感じます。こういう町並みや景色の見え方などを感じることも、設計する上で大切なことなのだと感じました。・・・つづく(森川)

投稿者 morikawa : 21:40

2007年09月17日

NO.19_SY-HOUSE・作品集更新

オンライン設計室NO.19_SY-HOUSE内、オーナー住戸の写真を更新しました。

今回の撮影は、近日発売予定の雑誌の取材のために行われました。
ちょうど竣工2年後の様子で、撮影は、写真家の垂見孔士氏です。

20070917_01.jpg

この住宅は、オーナー住戸と3戸の賃貸住宅の集合体です。
オーナー住戸は、3,4階にメゾネット形式で配置されています。
4階は、高度斜線で厳しく制限されています。
一番低い部分で2.1メートルですが、開口部の配置と傾斜天井で、全体としては天井の低さを感じさせない工夫をしています。

竣工時の写真では、家具が入っていなかったので、伽藍堂のような空間でしたが、今の姿では、落ち着いた家具で、SYさんらしい雰囲気で空間が整えられています。

20070917_02.jpg

この計画では、北庭としての屋上庭園も重要な要素です。この屋上があることで、水平的な広がりをつくっており、また庭越しに都心の夜景が、美しく映えてみることが可能です。

このRC住宅は、打ち込み式炭酸カルシューム板で外断熱をつくり、外装はマイクロガード加工モザイクタイル張りで仕上げています。2年の経過では、外壁は竣工時の白さを保っいます。
また、コンクリートを蓄熱体として上部に活用しているので、緩やかな温度変化で、快適な内部環境を保っています。

投稿者 ooto : 16:53

2007年09月10日

TD-HOUSEを更新

NO.27_TD-HOUSEを更新しました。

下町に建つ、RC壁式構造・2世帯住宅です。
ようやく、実施設計がほぼ終わり、現在見積もり調整中です。
限られたスペースで、2世帯がゆとりをもって住むためには、ハードの設計だけでは解決できないので、クライアントご家族のソフト面での協力、つまり住み方ルール、家族間の決め事づくりなどが、計画上大切だと痛感しています。

その甲斐あって、とても良い計画になってきたと思います。
あとは、いかに無駄を省き、スリムなものに仕上げていきたと、日夜クライアントとともに頭をひねり、コスト調整中です。

また、地質調査の結果が上がってきたところ、地下数メートルから十メートル付近まで液状化地盤と判定されました。
かなり内陸よりなのですが、少し意外な結果でした。
先日の中越地震でも、液状化で大きな被害が出ていました。
そのため、杭工事の費用が掛かってしまいますが、杭を施すことで耐震性を向上させ安心できます。
その他仕様としては、RC躯体の蓄熱性を活用した外断熱、エコウィル床暖房となっています。

20070910_01.jpg

ところで、この住宅は、6月20日の建築基準法改正を受けて、これまでの設計プロセスとは、異なった進め方を余儀なくされています。

これまでは、設計完了後でも、同等品であれば変更が可能であったことが、改正後は申請のやり直しという膨大な作業を強いられることになります。

どういうことかと言いますと、例えば杭工事を例にすると、杭の工法、例えば鋼管杭とか、PHC杭という種類が決まっていれば、以前は建築確認申請が終わり、着工前であれば、同等メーカーで見積もり競争させて最安値のメーカーの杭工法が選択できたことが、今後は不可となります。
(正しくは、不可ではなく再申請ですが、膨大なコストと申請期間が必要になります。)

つまり、建築確認以前、つまり設計時に、全ての工法を決めなければいけません。以前は、種々の作業を同時進行で進めていき、最終段階で決定すれば良かったものが、改正後は全て事前に決めて、変更できないようになってしまいました。

これまで、住宅レベルでは設計に6ヶ月、調整込みで工事に6ヶ月程度、合計1年が家づくりの期間でしたが、改正後はおそらく、これに3,4ヶ月加算する必要がありそうです。
このことは、コストアップを含む、建築生産活動全般にかなりの影響を与えるであろうことは、推測されます。この改正が、本当にクライアントにとって利益があるのかと言う点が、とても疑問です。

私自身は、今回の改正の意図するところ、つまり構造設計の信頼性回復という点は賛成なのですが、改正内容そのものは、建築生産活動をストップさせるほどの、強権的で、設計者にとっても、そして結果クライアントにとっても過酷な内容のような気がします。これで安全性を担保できるというものだという考え方に賛成しかねるという立場です。

行政側としても、運用基準が曖昧なまま、法の施行に入ってしまったので、どこもかしこも混乱状態というのが実情のようです。

この計画でも建築確認上2重審査、通称ピアチェクというプロセスを踏む必要がある物件ですので、今後の進行状況をみながらレポートしていくつもりです。

20070910_02.jpg

最後に、トップページの写真を更新しました。
これは、SY-HOUSEを撮影したものです。
狭い敷地で、見上げるようにしか立面が見えないのですが、とっても空がきれいですね。雑誌の取材で、カメラマンの垂見さんによる撮影ですが、整理したら作品集の更新を行いたいと思っています。

投稿者 ooto : 10:49

2007年09月04日

横浜大桟橋客船ターミナル

横浜市にある客船の発着場です。2002年に完成した建築なのですが、かなり個性的な建築です。

20070904_01.jpg


特徴は、波打つウッドデッキ。屋根部分をすべてウッドデッキで覆って、床がそのまま曲線を描きながら壁になったり、スロープになったり。とにかく、ウッドデッキだらけ。設計はFOA。

20070904_02.jpg


建築というよりは、公園として見てしまっているところもあるのですが、とても楽しめる建築です。ただ、庇がほとんどないので、天気が良いとかなり暑いです。この日は猛暑でした。(森川)

投稿者 ooto : 12:33

2007年09月02日

建築基準法改正の近況

 今年の6月20日に、建築基準法が改正されました。例の構造偽造事件を受けて、建築設計の厳格化、計算の2重チェックなど、建築確認がとても厳しくなりました。

 建築確認とは、建築主、つまり建て主が申請するものなのですが、一般メディではほとんど取りあげないので、申請者、つまりクライアントには、私たち設計者から、建築基準法の改正内容を伝えなければいけないという状況です。

 私のクライアントで、構造偽造事件はさすがに、皆知っていますが、それを受けた今回の建築基準法の改正について知っている方は皆無です。

 法の厳格化は、建築申請の手間が掛かるので、申請料が上がること、申請期間が大幅に伸びたことなど、申請者つまりクライアントにも負担が掛かってきますので、その点に関して、国はきちんと国民に知らせて欲しいと思います。

 例の構造偽造事件では、国会中継までメディアが報じていたのですが、その連続線上にあるはずの、法改正がなぜほとんど一般に知らせないのか、全く不思議です。多くのメディアにとって、怪しげな設計士、悪徳不動産会社、、悪徳ゼネコン、怪しげなコンサル会社など、泥まみれの建設社会の構図は、センセーショナルで、世間の注目を挙げ、視聴率を稼ぎますが、それを受けた法律の改正などは、地味で、かつ専門的なことなので注目に値しないということなのでしょうか。

 ところで、最近この法改正のことが新聞などで報じられていますが、それは少し異なった角度からです。ネット上で『建築確認』と検索すると、いろいろな記事に出会います。

 実は、今回の改正ですが、法としても不十分で、実際の運用面で、現場では大混乱しています。
それは、法改正の内容があまりに厳格すぎて、建築確認が、非常に通りにくくなり、しては建築生産活動が停滞し始めているという記事です。

 肝心の改正内容についても、国民にもう少し分かりやすく知らせて欲しいと思います。ただし実際には、改正内容が今もって、明確でなく混乱状態で、国や行政自体も混乱しているようなので、告知しようがないかもしれません。

読売新聞NEW_S0831
朝日COM_0831

 建築の中でも、特に構造設計は、近年コンピュター解析が急速に発達したことを受けて、難しい解析もPCを使った容易に行われるようになりました。それに比例して設計者にとっても、解析ソフトの中身など、ブラックボックスの部分が増えてきました。

 今回の改正は、どこまでそのブラックボックスを減らせるかということだと思いますが、法が求めているレベルが、現実的なレベルとはかけ離れているという点が問題です。

 ともかく、偽造などを減らすことは良い方向なのですが、少しでも早く現場の混乱を納めて、建築活動が、始まるように願っています。当事務所でも、建築申請を抱えており、また知り合いの事務所からも相談があったりと、グレーな気分の日が続きます。

投稿者 ooto : 12:50

2007年08月29日

NO.26_NK-HOUSEの完成写真

NO.26_NK-HOUSEの完成写真を住宅建築作品集に公開しました。

引っ越しから半年が経過し、家具が揃った状態を撮影させていただきました。

20070829_01.jpg

この計画では、ここの土地を取得するまで土地探しの時点から、アドバイスをさせていただきました。
土地取得にまでのプロセスを見ていると、クライアントとの縁のようなものがあるように思えることがあります。
この計画でも、はじめクライアントは意中のものが手に入らず気落ちしていたのですが、辛抱強くリサーチを続けていてた結果、ようやく見つかった土地で、愛着も人一倍強いようです。

土地取得を含む、家づくりのプロセスは、オンライン設計室NO.26_NK-HOUSEをご参照下さい。

20070829_02.jpg

都内の狭くて厳しい土地で計画することが多いので、65坪もある郊外での土地は、開放感があって、とてもゆとりを感じます。

今回は、広い庭を活かして接地型の住宅としています。

クライアントは、家具を徐々にそろえているようで、それも楽しみになっているようです。
先日ご主人の机が入ったと連絡をいただきました。
スローペースでも、徐々にクライアント手が加わって、住宅が変化していくのも楽しみです。


投稿者 ooto : 09:56

2007年08月16日

NO.22_SB-HOUSEの作品集・画像更新

NO.22_SB-HOUSEの作品集・画像の一部を更新しました。いつものように、写真家の飯村昭彦氏の撮影です

入居当初は、以前使っていた家具を使っていたのですが、最近ソファーとダイニングテーブルを買い換えたとのことで、新たに撮影させていただきました。

すっきりしたモダンな家具で、SBさんらしい感じが出ていました。

20070816_01.jpg

入居以前に買うよりも、住みながら家具を買い換える方が、空間の様子が認識出来るので、空間にフィットした家具を買うことが出来るようです。

楽しみながら、徐々に空間をカスタマイズするのが望ましいですね。

20070816_02.jpg


そういえば、先日あるクライアントの、オーダーメイド・ソファーの買い換えにお付き合いしました。すごく良いものを見つけましたが、そろそろ出来上がる頃なので、楽しみです。

投稿者 ooto : 15:56

2007年08月06日

調布駅北口交番

調布駅北口に黒い交番があります。どう見ても普通ではないこの交番は、有名な建物で、妹島和世さん設計によるものです。

20070806_01.jpg

真っ黒な外観に丸い穴がぽこっと空いていて、オブジェのような建物です。真っ黒な建物って重厚感がでてしまって、堅いイメージがついてしまうと思っていましたが、この建物はとても可愛く見えました。正直、世界で活躍する妹島和世さんのすごさはあまり理解していませんが、この交番はとても魅力を感じました。(森川)

投稿者 morikawa : 17:20

2007年07月27日

NO.27_TD-HOUSEを更新

NO.27_TD-HOUSEを更新しました。

プランニングを進めています。
この敷地に、どのような計画のパターンが可能かをいろいろ検討しています。

まずは、採光・通風、駐車、生活パターンという基本的な要素の検討です。
一度条件を整理して、必要な決定を行っています。

今回、一番計画を左右するのは、駐車場の考え方でした。
敷地の間口幅が、5.1メートルなので、横置き、つまり道路と平行に置くと、住宅としては、室内の横幅をきちんと確保できるので、有利になりますが、軽自動車しか置けないことになります。

20070727_01.jpg

縦入れタイプは、普通乗用車を駐車出来ますが、隣接する居室の幅に制限ができます。
これについては、ご家族で話し合いがもたれ、結局縦入れとすることにしました。

そのためには、2階のLDKを居心地よく、ご両親が暮らせるスペースとして充実させることで、いつもLDKで生活するという考え方です。

20070727_02.jpg

その他、中庭案なども考えましたが、周囲の建築状況を見据えて、採光・通風をとれば、必要ないという判断になりました。

今回は、相当シビアな計画であり、検討模型の数も随分多くなっています。

投稿者 ooto : 10:37

2007年07月25日

新しい住まいの設計のWeb版

新しい住まいの設計のweb版に、大戸が家づくりのパートナー選びというメニューの中の建築家の一人として紹介されています。

20070725_01.jpg

ところで、新しい住まいの設計は、今後紙の雑誌だけでなく、インターネット経由で購入できる、デジタル版があるそうです。
内容は全く同じだそうですが、どこまで普及するでしょうか。

投稿者 ooto : 18:13

2007年07月19日

家づくり質問箱・大改造

家づくり質問箱を、大改造しました。

今回は、これまでの家づくり質問箱を内容に従い、設計編、建築計画編、構造編、見積工事編、その他という5つのジャンルに分類して、整理し、若干加筆修正しました。

ジャンル別の質問のリストを設けたり、検索機能が付いたり、また文中にイメージ画像を入れたり、内容の関連事項のリンクをつけたりして、内容を、見やすくかつ立体的に構成しました。

実は作業には、春頃から、徐々に地道に進めていましたが、ようやくこのたび完成しましたので、今日から公開しました。

20070719_01.jpg

この質問箱は、これまで相談で、いただいたメールや、プロジェクトの中でクライアントからいただいた質問を、お答えした回答を集めたものです。
設計事務所としては、地味なコンテンツですが、結構一般の方で閲覧される方が多いようなので、今後のことを考えて大改造を敢行しました。

まだまだ、質疑のコンテンツは一杯持っていますので、これから少しずつ増やしていこうと思います。

これまでは、単純なhtml形式でつくっていたのですが、今回は、ムーバブル・タイプというblog用のソフトを使って、つくっています。

ソフトの設定や構成をつくる作業は、はじめは自分たちだけでやろうと思っていたのですが、はじめると結構ややこしく、結局は外部のプロに手伝っていただきました。
ただ、完成してみるとやはり格段に便利になったことを痛感しています。
何が異なるかと言いますと、つくる立場からみると、更新が非常に楽になりました。
つくる立場からみると、日記のように書けば、カテゴリーに分類するだけで全体の中に納まってしまうというスグレものです。
blogイコール、日記というイメージがありますが、データーを整理して、表現するには、このソフトはおすすめです。

まあ、ようやく一段落したので、オンライン設計室の更新も進めなくては。


投稿者 ooto : 09:57

2007年07月16日

NO.24_AK-HOUSEを住宅・建築作品集に追加

14日(土)は、静岡のNA実家宅で、リフォームの打ち合わせがありました。
大型台風の接近で、雨が激しく、東名の由比のパーキングから見た駿河湾の波は、すさまじい様相でした。打ち寄せる波のごう音はど迫力でした。

20070717_01.jpg

打ち合わせでは、NAさん自身が東京から帰省されて、お母様と私と3人で、打ち合わせを行い、設計が大分煮詰まった感じになってきました。あと一息です。

さてお昼休みには、近所にある『松楽』というお店で、ラーメンをいただきました。
辛いのですが、さっぱりとした海鮮味で、酸味が効いていて非常に美味しいラーメンでした。
NAさん、ごちそうさまでした。

20070717_02.jpg

夕方帰路につきましたが、雨が一層激しくなり、富士山麓を通る頃には、前がほとんど見えないほどのひどい状態でしたが、何とか東京にたどり着きました。環八の渋滞にはまり、どっと疲れがでました。

ところで、NO.24_AK-HOUSEを住宅・建築作品集に追加しました。
間口が狭く奥行きが長い住宅です。

20070717_03.jpg


投稿者 ooto : 22:17

2007年07月12日

別冊・大系舎の第3弾・HM-HOUSE

別冊・大系舎の第3弾・HM-HOUSEを、新規に掲載しました。

この住宅は目黒区に建つ、敷地面積18坪の、2世帯住宅です。

商店街のはずれに位置し、周囲はお店やしもた屋などが残る、いわゆる町屋形式のすまいの建て替えでした。
5年前に完成し、当時新生児だったお子さんと、まだバリバリ元気なおばあちゃんが一緒に住む2世帯住宅です。法律的な制限、特に高度斜線が厳しく、容積を確保しようとすると必然的にスキップフロアー形式になります。
半地下から3階まで、6層、屋上まで入れると7層分の床があります。

なぜか、このスキップフローアーという階段形式は、一般の方からの問い合わせがとても多いです。
ただ、この形式は、ふさわしい条件があるような気がします。ここでは述べられませんが、メリット、デメリットを見極めて使うべきだと思います。

20070711_01.jpg

狭い住宅なので、空間は連続的にし、なるべく使い方を限定しないで、兼用するという考え方で出来ています。例えば、階段は、リビング的にも利用でき、またベランダはリビングの延長であるなど。
しかし、2世帯住宅なので、世帯間のある程度の距離感は必要です。

そのあたりのメンタルなものは、建築の仕掛けだけで解決できるものではないので、住まい手の工夫や考え方にも依存しています。

20070711_02.jpg

こんな狭い住宅で、設計にさぞかし苦労したと思われるかもしれませんが、実際には正反対で、これしか出来ないという、施主との暗黙の了解で、打ち合わせはスムースに行ったと記憶しています。

いわゆる作品的な住宅ではなく、施主と共同してつくった住まいという感覚があります。

ぜひ一読してみてください。


(参考)
HM-HOUSEの出来上がるまでのプロセス
オンライン設計室NO.14_HM-HOUSE


投稿者 ooto : 09:46

2007年07月07日

NO.28_NA2-HOUSEが、はじまりました。

オンライン設計室NO.28_NA2-HOUSEが、はじまりました。

NO.28_NA2-HOUSEは、NO.17_NA-HOUSEのクライアントの実家でのリフォーム計画です。
NAさんをはじめ、ご兄弟は家を出られたおり、現在は、お母様が一人でお住まいです。

ハウスメーカーで、20数年前に建てられた、壁式構造の木造住宅です。

この住宅、冬寒く、かつ北側の室内が暗いので不便を感じるそうです。
老人が気持ちよく、安心して、かつ楽に住むことが出来る家に改造する予定です。

20070706_01.jpg


ただし、壁式構造なので、条件付でしか開口部を、変更することができません。
何が出来るか、いろいろと検討していきます。


ところで、今回の場所は静岡です。
出張は、富士山を越え、駿河湾を見渡しながらの運転で、気分転換になります。

20070706_02.jpg

また由比でいただく桜エビは、絶品で、旅の楽しみです。
この写真は、東名高速由比パーキングで食した桜エビ丼で、なんと230円と格安ですが、絶品の味でした。今度は、桜エビ天そばをいただくのを楽しみにしています。

投稿者 ooto : 16:16

2007年07月02日

NO.27_TD-HOUSE更新

NO.27_TD-HOUSEを更新しました。

今回は、持ち物リスト作成です。
限られたスペースで、生活する場合には、持ちものを整理する必要があります。

計画上、持ち込む荷物と、整理する荷物をリストアップしてもらうことが重要です。今回TDさんは、こちらからお願いする前に、両世帯の持ち物リストをつくって送ってくれました。

このデーターをもとに、設計を進めることが出来ます。

20070701_01.jpg

住まいに収める”もの”は、住まい手により大きく2つのタイプに分類されます。それは、隠す”もの”と、見せる”もの”のです。
実際の生活では、両者のバランスが、住まい手によって個性があると思います。

日本のような狭い住宅では、”もの”を奥にしまわずに、おもてに出して見せることが出来れば、収納のスペースが小さくて有利ですし、ついでにインテリアも楽しめるので、一挙両得です。こタイプの方は、普段からものを見る厳しく、見て楽しいものを手元に置くようなタイプの方が多いようです。出来るようで、なかなか難しいと思います。

一方、収納が大きければ、ものはすっきり納まりますが、一度入ったら出てこないなんてことも多いと思います。このタイプは、ともかく”もの”を捨てきれない人に多いと思います。

現実には、両者の適当なバランスで成立していますが、前者であることが、狭い日本の住宅では有利であることは間違いありません。

参考:以下は、”もの”をオープンに飾り付けるのが上手なクライアントの計画。
NO.17_NA-HOUSE
NO.25_KN-HOUSE


投稿者 ooto : 09:06

2007年06月24日

NO.27_TD-HOUSEを更新

オンライン設計室NO.27_TD-HOUSEを更新しました。

今回は、TDさんからの計画希望条件をまとめて、整理してみました。
予算条件、敷地条件とも、タイトな計画です。しかし、出来る限りの最適解をもとめていくようにします。

20070625_01.jpg

さて、今回はとりあえず、スケッチを始める前に、ラフ模型をつくってみました。
ラフ建築ボリュームを、模型上の敷地においてみることで、いろいろな発見があります。
光の入り方、風の通り方、視線の通り方など、敷地の特徴が良くわかります。

今回の敷地は、面積は狭いですが、意外と開放的であることがわかります。
タイトな条件なので、もう少し、詳しい入居条件を整理して、計画を進めようと思います。

投稿者 ooto : 20:45

2007年06月20日

NO.19_SY-HOUSEの住宅建築作品集更新

NO.19_SY-HOUSEの住宅建築作品集をマイナーチェンジしてみました。

この住宅は、4戸の個性的な住宅が一棟で形成されているRC構造の集合住宅です。
建築基準法的には、長屋建て形式と言いますが、いわゆる下町の長屋とは違い、集合住宅のイメージに近い形式なので、ここではあえて集合住宅と言うことにします。

最上階は、オーナー住居であり、地階、1,2階には、個性的な賃貸住宅が入っています。
各々の住戸は、それだけで普通の一戸建て住宅と同様な密度と大きさがあります。

20070620_01.jpg


以前から、このページは全体像が見にくいということで、悩んでいたのですが、今回少しでも見やすいように、内外観を同一ページにまとめてみました。いかがでしょうか?

また各画像を黒背景にして、写真のコントラストが強く見えるようにしてみました。

各住戸毎のデーターも、わかりやすくPDF化してみましたので、ご覧下さい。

投稿者 ooto : 13:21

2007年06月13日

埼玉県立大学

私の地元に埼玉県立大学があります。これは建築家・山本理顕さん設計の大学で、私の地元では数少ない建築家設計の建物です。まわりは田んぼで囲まれていて、遠目からでも見ることができて、一見おしゃれな工場のようにもみえます。

20070613_01.jpg

すべて見て回ったわけではないのですが、外部のテラスと通路、テラスのレベルなど、おもしろい構成になっています。照明計画も建築照明デザイナーの面出薫さんが関わっているようで、夜の表情もみたいところです。私はかなり好きな建築物です。休みの日には、自転車でぐるぐるまわりを回っていやされています。

20070613_02.jpg

しかし、残念なのが、以前コンクリート打ち放しの壁に田舎名物の恐ろしいお兄様方によるスプレー落書きを発見したことがありました。コラボレーションしないでいただきたい。残念。(森川)

投稿者 morikawa : 11:27

2007年06月11日

NO.25_KN-HOUSEの、完成写真公開

NO.25_KN-HOUSEの、完成写真(住宅・建築作品集)を公開しました。
写真家の飯村さんの撮影です。

20070608_01.jpg

横浜の郊外住宅地に建つ木造2階建ての住宅です。
コストを最優先にしているので、特に驚くような空間はないのですが、シンプルな住宅に仕上がったと思います。
またコスト優先のため様々な要素を最小限にとどめました。
既成のサッシ、最小限の容積、最小限の種類の材料で設計されています。

20070608_02.jpg

また大工のつくったキッチンや、オープン棚など、残余の部分は、クライアント自身で仕上げてもらう予定です。
KNさんは、家づくりを心底楽しんでいらっしゃるようでした。
今後時間の経過が楽しみな住宅です。

(参考)
オンライン設計室NO.25_KN-HOUSE(プロセスの記録)

投稿者 ooto : 08:58

2007年06月09日

模型

クライアントに提案する建物のプランや、形状をわかりやすく伝えるために、平面図、断面図などの二次元のプレゼンだけでなく、模型や、CGをつかって三次元でわかりやすくプレゼンしていきます。

CGも使いますが、やはり、一番わかりやすいのが模型です。
建築の模型の作り方には決まりがあるわけではないので、作り方や材料は様々ですが、一般的に多く使われているのがスチレンボードという白いボードを加工してつくっていく方法です。このボードをカッターとスコヤという直角がでる定規のようなもので切り取って、組み立ててつくっていきます。楽しそうだとよく言われますが、少し角度がずれただけで、最後の組み立ての時にゆがんでしまったり、少し複雑な形状だと、組み立て方をしっかり計算していないと、納まりがつかなくなったりと意外と神経を使います。

20070609_01.jpg


私は、昔からプラモデルなどをつくるのは好きなのですが、せっかちなせいか説明書をあまり読まずに、完成系をみたいという願望にかられてしまうので、出来があまり良くありません。よって、模型もあまり得意ではありません。しかし、設計している物が、より具体的に三次元になって組み上がると、なかなか気分がいいものです。


20060609_02.jpg


NK-house模型)(SY-house模型)(FT-house模型)各プロジェクト模型は、オンライン設計室でご覧になれます。(森川)

投稿者 morikawa : 17:48

2007年06月05日

ル・コルビュジェ展

先日、六本木ヒルズの森美術館で開催されている、ル・コルビュジェ展に行ってきました。

20070605_01.JPG

コルビュジェは近代建築の巨匠といわれる建築家で、建築をしている人で知らない人はいないでしょう。そのくらいすごい人です。
展示は、建築作品だけでなく、絵画や家具などの作品も多く展示されて、コルビュジェの知らなかった側面も見ることができました。中には自動車の展示(模型)もありました。

建築では、これまでの作品のビデオ上映や模型が並ぶ中、昨年完成したサン・ピエール教会の模型やビデオなど、見所がたくさんありました。

今回の展覧会の目玉は、原寸大模型。コルビュジェが使っていたアトリエや、集合住宅ユニテ・ダビタシオンの一室、終の棲家となった休憩小屋が原寸大で再現されていて、コルビュジェの設計を体感できます。やはり、これがとても興奮しました。

六本木ヒルズ森美術館で開催中です。(森川)

投稿者 morikawa : 10:44

2007年05月30日

設計事務所の予算書

最近設計事務所に建築の相談に来られる方の幅が、以前に比べると多方面に広がっているようです。
特に最近気になるのが、ハウスメーカーや建設会社と、同じ土俵で比較検討されている方に多い、設計事務所への誤解のことです。

いろいろなところをリサーチすること自体は、情報化の時代ですので、当然のことだとは思いますが、そのときに一つだけ注意していただきたいことがあるのです。

それは、設計と施工が別であり、かつ施主の代理者である設計事務所の立場と、設計施工が一体であるハウスメーカーなどとは、決定的に、その立場に相違があることです。
一番誤解が生じるのは、基本設計の提案などにおいて、提出する予算のこと。

ハウスメーカーの住宅は、ほとんど商品として完成しているものを販売するので、依頼者は商品シリーズを指定して、広さが定まれば、すぐに価格が出てきて、あとは営業マンとの価格調整=値切り競争ということになります。
これは、ちょうど新車を販売店で買うのと全く同じ流れです。

20070530_01.jpg

一方、設計事務所経由の家づくりは、はじめは何も決まっていない全くのフリー状態です。
何も決まっていない状態から、約半年間かけて設計を完成させていくのが、建築家との家づくりです。

だから、はじめの提案などの時点では、材料、設備などほとんどのものが決まっていないので、そこで出される予算は、これまでの事務所の経験値でつくった予算=予測価格になります。つまりこれからつくる建築の価格とイコールではないのです。

提案に添える予算書ですが、これにはこの家づくりで総額どのくらい必要か、依頼者の立場に立って、算出するようにしています。
私の場合は、後で依頼者のお金が足りなくならないように、はじめは少し、余裕を持って多めにお伝えするようにしています。
多分きちんとした設計事務所は、私と同じように算出してくるはずです。つまり、価格競争することは、全く前提にしていません。

一方設計施工一体のハウスメーカーは、標準プランがあって、後はオプションで追加という方式なので、はじめは最小限の価格で出されるのが普通です。

ですから、両者から同時に見積もりと、※設計予算を取ってその価格を比較する時には、その違いをきちんと理解していただかないと、本来的に比較にならないと思います。※あくまでも予算であることに注意

建築家は、クライアントの代理者という立場なので、価格を下げると言うことは、クライアント自身が決断して、仕様や設備を下げることと同じ意味ということなのです。

最近そのようなことが、何度か続いてあったので、参考までにメモしてみました。


参照:"家づくり質問箱NO.51-設計事務所の出した予算書とは"

参照:家づくり質問箱

投稿者 ooto : 10:49

2007年05月21日

久しぶりにNO.23_AK-HOUSE

今日は、久しぶりにNO.23_AK-HOUSEへ、伺いました。

建築完成後、少し間が空いてしまったのですが、残っていた外構工事が始まったからです。

北入りで、かつ4メートル強と間口が狭い敷地なので、日当たりが悪く、薄暗い駐車場空間になってはいけないとか、駐車は2台停めることが可能であるとか、条件が多い計画なので、いつものごとく悩ませられます。
いろいろ考えた末、自然石のピンコロと、ライン状の植栽を植える計画となりました。

20070521_11.jpg

建築工事中の秋冬には気がつかなかったのですが、この時期には日が高くなり、北側の駐車場でも、随分日照があり明るくなっていました。


さて、外構の打ち合わせを終えてから、少し内部におじゃましロフトを拝見させてもらいました。
いわゆる小屋裏なので天井は1.4Mしか取れないのですが、小さなお子さんには丁度良い天井高で、格好の遊び場となっているようです。

20070521_12.jpg

壁の一部には、黒板塗料が塗られており、絵が好きな親子が、壁面一杯に元気な絵を描いていました。鉄道好きなお子さんが、鉄道の絵を描いていました。
先日私の長男が小さな時に使っていたプラレールを差し上げたところ、喜んで使ってくれているとのことでした。帰り際に、お子様からお礼の手紙をいただいてしまいました。アリガト。

20070521_13.jpg

外構が完成したら、写真を撮らせていただくようお願いしました。


投稿者 ooto : 14:00

2007年05月01日

ご近所とのバーベキューから考える住宅地

 連休のはじめに、ご近所と、バーべーキューをしました。
晴天だった4/29(日)の夕方から、この区画のご近所の家族総出で、家の前の道路を使って行われました。
各家庭から食べ物、酒、飲み物などを持ち寄り、幼児から60才近くの熟年までの総勢約30名近くで、楽しく催されました。

20070501_01.jpg

 私が、この土地に引っ越して、4年以上が過ぎましたが、この住宅地のご近所で毎年2、3度、バーべーキューや忘年会などを行います。今では比較的珍しいかもしれませんが、ご近所の仲が大変良いのです。その理由は清瀬という都心から少し離れた田舎という土地柄もあるかもしれません。


 ただ、建築的に観察してみるといくつかの建築計画的な好条件が重なったのではないかと思います。

 まず、土地の区画ですが、9戸の住宅地から成立しています。程良い大きさ、まとまりの住宅地です。
そして道路は、通り抜け出来ない、いわゆる突っ込み道路で、外部の人は、少し入りにくい雰囲気があります。
道路は、住まいの自家用車以外は、宅急便や来客の車だけで、小さな子供が遊んでも、安全です。

20070501_02.jpg


 以上のように、この道路空間は、たとえて言うと、丁度中庭のような形状になっているのです。
9戸の住宅が取り囲んでいる中庭状の空間なのです。この空間は、日当たりも良く、緑も多い、明るく、交通的にも安全な空間です。

 またこの道路に面する全ての駐車場には屋根が着いていません。だから道路から駐車場、住宅と空間的な開放性、連続性が感じられます。

 また各住宅の門には、門扉が着いていません。高い塀もなく、自由に出入りが可能で、各住宅の居間から道路が見えます。

 そんな訳で、この住宅地には、泥棒がまだ一度も入っていません。この地域に泥棒が入らない訳ではなく、裏の街区では、昨年に泥棒が入ったという話を聞きました。

 またデザイン的には、建築条件付宅地の土地ですが、このうち自宅を含む2件は建築条件を外して、異なった建築家の設計で、住宅が適度にバラバラに建てられており、自由な感じがします。

20070501_03.jpg

以上のような条件が整い、住民の一体感、親密性などを形成しているのだと感じています。

 もちろん気の合う住人が揃った偶然性もありますが、ある程度ハードが人間関係を受け入れる素地をつくるのだと思います。都心部では、効率優先の住宅地が多く、孤立した住宅になりやすい傾向にあります。ご近所と人間関係のかなりの部分は、住宅地の作り方にあるのだと、つくづく感じています。

 ただし、もちろん私が全体を設計したわけでもなく、単に購入者の一人なので、偶然の産物です。もちろんこれらのハードが揃えば必ず近所の関係がスムーズに行くとは限りません。

 しかし、住宅設計者の目から見ると、今後の住宅街区づくりの重要なヒントが隠されていると感じています。

投稿者 ooto : 09:13

2007年04月27日

最近の工事費事情

一昨年あたり高騰した建築工事費は、去年はほぼ横ばいでしたが、今年に入って再び高騰しているようです。特に鋼材が値上がりし、鉄骨系の建物の値上がりを感じます。

おととしあたりの値上がりは、中国の、オリンピック関連施設建設や経済成長にともなうビルラッシュで、鉄の需要が中国で急増し、国内は品不足になったと聞いていますが、今年に入っての値上がりはなぜなのでしょうか。
建築関連メーカーは、ここぞとばかり値上げしており、建設ラッシュに便乗した値上げではと思うこともあります。

確かに市中には工事現場が、数多く見受けらるし、原油高の影響で、諸物価が値上がったとのことですが、建築関連以外のものは、これほど急激に値上がっていないと思われます。

そういえば、最近ステンレスの側溝や、公園の滑り台まで盗難のニュースが、お茶の間を賑わせましたが、そのくらい金属の需要が多いのでしょうか。

20070427_01.jpg

いくら金利が安いからと言っても、建設ラッシュになって、建設費が上がってしまったら、事業収支的には元も子もありません。

こういった工事費高の話は、いわゆる事業系のマンションや、オフィースビルなどの投資系物件が先導するものであって、一般住宅では、金利が安いに越したことはないのですが、それが建築する動機になるとは限りません。

一般に住宅を建築する動機は、大抵人生の節目などであって、金利や工事費とはそれほど関係していないことが多いと思います。ともかく、今日のように工事費が値上がるのは迷惑ですね。

こういった時期こそ、設計やコストコントロールの技術が問われますね。
見積もりを出ししたら、とんでもない価格が出たとか、相見積もりをしても、営業的に魅力のない物件には、多くの会社から高い値が出るという話を耳にします。

これから見積もりを出す物件に関しては、基本設計の段階から、コストコントロールの周到な準備をしなければと心しています。

20070427_02.jpg

写真は、住まいのある清瀬のケヤキ通りで、新緑のトンネルが美しく目に映りました。
ここでも、工事中の足場が掛かって、外壁のリフォームが行われていました。

そうそう、ホームページのトップを、マイナーチェンジしています。
全体的に、構成を分かりやすくしようと検討しています。
もう少し変化します。

投稿者 ooto : 11:09

2007年04月23日

NO.25_NK-HOUSEオープンハウス

オンライン設計室NO.25_NK-HOUSEのオープンハウスを行います。

この住宅は、すでに昨年12月にお引っ越しされています。

今回、写真撮影が午前中に予定されており、それなら午後に住宅を見たい人がいれば、呼んで良いというKNさんのご厚意で、オープンハウスを催すことが出来るようになりました。

20070424_01.jpg

日時
2007/05/01(火)
13:00-17:00ごろまで。

場所
神奈川県横浜市港北区羽沢町


土地探しから、関わったプロジェクトです。
ローコスト住宅で、シンプルさを追求しています。

外壁・屋根は、モスグリーン色のガルバリューム鋼板の小波板葺きです
敷地面積:125M2
延べ床面積:88M2
木造在来工法2階建て

20070424_02.jpg


この住宅は、12月にお引っ越しされているので、KNさんがお住まいになっています。
当日、KNさんから住宅に関するお話しを、直接聞くことができると思います。

見学は予約制としますので、ご希望の方は、事前にメールにてご連絡をいただければ、詳しい場所をお知らせいたします。暦的には平日ですが、連休中の方もいらっしゃると思いますので、ご都合が付けばということで、お待ちしております。

連絡先
メール ooto@taikeisha.net(大戸)
電話  03-3716-2918(建築計画網・大系舎)

投稿者 ooto : 17:28

近況

連休が近づいてきましたね。
会社によっては、9連休のところも多いのではないでしょうか。
ちなみに当事務所は、残念ながら貧乏暇なしで、暦通りです(笑)

さて、今日は現在進行中のプロジェクトを紹介します。

その一つは4戸の賃貸住宅です。
台形敷地で、敷地の広さは29坪です。
道路接収にともなう残地の有効利用を目的としており、将来にわたって運営のしやすさ、無理のない収支計画がもとめられています。
大型トラックが通る主要道路沿線ですので、騒音に対する配慮が必要になります。

20070423_01.jpg

また、都内の2世帯住宅を設計中です。
都心部ではよくあるように、間口が狭く、奥行きが長い敷地で、3階建ての設計となりそうです。
敷地面積は21坪ですので、決して広いとは言えず、設計に相当な工夫が必要になります。
広さ、明るさ、通風はもちろんのこと、居住性の良さ、2世帯住宅としての住みやすさなどを追求しています。

20070423_02.jpg

また築後20年を経過した住宅のリフォームの計画があります。
この計画は、以前設計した住宅のクライアントの生家の計画であり、お母様のお一人で住んでいらっしゃいます。
ご高齢の住まい手なので、いわゆる”楽の住処”の計画ですね。
お庭では、綺麗なボタンが咲いていました。
静岡なので、少し遠出できるので、楽しみです。

20070423_03.jpg

これらの住宅は、時期をみて公開して行く予定ですので、よろしくお願い致します。

投稿者 ooto : 14:53

2007年04月19日

別冊・大系舎 ”住んでみて”第2弾_NA-HOUSE

別冊・大系舎の第2弾、NA-HOUSEを掲載しました。

このコンテンツは、大系舎が設計した住宅で、完成後時間が経過したものを、第3者のレポーターに、取材していただくというものです。

住宅を時間軸で考えると、いろいろな顔が見えてきます。
住宅の出来上がるプロセスは、オンライン設計室で、完成した住宅は住宅・建築作品集で、そして居住後の様子は、別冊・大系舎”住んでみて”というコンテンツで、それぞれの顔を表現しよう意図しています。

20070420_01.jpg

その時々の顔は、どれも事実であり、クライアントの個性も加わると、いろいろな個性があります。
住宅とは一言では言い表せませんが、その顔のどれもを含む全体のことを言うのだと思います。

また、インターネットというメディアの特性ですが、第3者の目が入りにくいものですので、今回の企画では、第3者にレポーターしていただいています。

20070420_02.jpg

住宅にテーマをつけることは、その住宅を一面的にしてしまうので、あまり好きではありません。
それでもこの住宅の特徴を一言で言い表すとすると、『つくる楽しみ』ということになると思います。
クライアントのNAさんが、楽しそうに生活を、表現しているこの住宅は、本当の意味でNAさんらしい住宅だと思います。
究極の施主らしい家かもしれません。

20070420_03.jpg

投稿者 ooto : 23:53

2007年04月10日

国立新美術館

乃木坂に国立新美術館が、今年の一月にオープンしました。外観がガラスの曲線で特徴的なこの建物の設計は、都知事選でもおなじみの黒川紀章さんです。


建物の構成は、展示室のある「箱」をガラス曲線のスクリーンで囲って、その間にできた内と外の中間領域をアトリウムとしていました。

20070410_01.jpg

外側から見ると、ガラスの曲線のファサードがとても特徴的で、目を引きますが、内部に入ると、中間領域というわりには、あまりそれを体感することもできなかったし、アトリウムの雰囲気が雑然としているような印象があり、美術館としては少し残念でした。

20070410_02.jpg

とはいうものの、この地区のシンボルになりそうな建物です。(morikawa)

投稿者 morikawa : 11:00

2007年04月07日

春の植裁

昨日は、NO.19_SY-HOUSEへ、住宅の点検で伺いました。

この時期は、草花が美しく、庭や屋上に植えられた植栽が映えていました。
SY-HOUSEは、オーナー住戸と賃貸住宅3戸が、1棟となった賃貸併用住宅です。

建物の足元の、ちょっとした植裁スペースに植えられた草木は、元気に葉を広げていました。この写真は、ある賃貸住戸の入り口で、門扉を入った居住者の領域ですが、居住者の手入れの良さが伝わってきて嬉しい気持ちになりました。賃貸住宅でも、居住者が住まいに対して愛着を持ってくれることは、建物を長く維持管理するには、必要なことだと実感しました。

20070407_01.jpg

この建物には、3つの賃貸住戸がありますが、居住者の皆さんは、建物に対して愛着を持ってくれるとオーナーが話してくれました。設計者としては、賃貸住宅でも、可能な限り、個性的で気持ちの良い空間をデザインするように努力した甲斐があったと喜んでいます。残念ながら、賃貸部分には入ることが出来なったのですが、アンケート調査によると、良く満足していただいているようで、ホットしています。
建物をとても大事にしていただいているオーナーの気持ちも居住者に伝わっているようです。

20070407_02.jpg

オーナー住宅は、最上階にあり、屋上には園芸家によって植えられたピンクの花が、咲き誇っていました。その場で花の名を教えていただいたのですがすっかり忘れてしまいました。今ネットで調べてみたのですが、おそらく『紅花常磐満作』という花だと思われます。この庭園は都会の中とは思えない落ち着いた雰囲気をつくっていました。

20070407_03.jpg

オーナーと一緒にいくつかの点検カ所を建設会社と確認して、作業を終えました。
この住宅には、JR渋谷駅から、繁華街を通って、アプローチします。
現場に通っていた2,3年前とは、行き帰りに通る渋谷の店や住宅街の風景も、変化していることに驚かされました。まちの変化のスピードは、とても速く感じられます。

この住宅の完成までのプロセスは、オンライン設計室でご覧下さい。
また完成写真は、住宅・建築作品集でご覧下さい。

投稿者 ooto : 14:43

2007年03月26日

暮らしを楽しむ住まい100選

今日は、展示会のお知らせです。
暮らしを楽しむ住まい100選というイベントです。

リビングデザインセンター・オゾンで行われるこのイベントに、ホームシアターを楽しむ家として、SB-HUOSEの模型とパネルを展示します。

日時:2007/4/5(木)〜4/24(火)
場所:3FOZONEプラザ、6Fパークサイドスクエア、7F特設会場

20070326_01.jpg

SB-HOUSEは、ホームシアターを楽しむような工夫がなされています。
また、オンライン設計室には、SB-HOUSEがホームシアターび変身する様子を掲載しています。
こちらも、ぜひのぞいて見てください。

20070326_02.jpg

また、3/24(土)に行われました、NO.23_YA-HOUSEのオープンハウスには、多くの方がご来場いただきました。
工事が非常に遅れていて、完成したした姿をお見せ出来なかったこと、申し訳ありませんでした。
ご来場大変ありがとうございました。

投稿者 ooto : 12:05

2007年03月22日

書籍の紹介

今日は、書籍の紹介です。

書名は、『住に纏わる建築の夢』で、著者は住宅構法研究の第一人者である松村秀一氏です。

はじめに目を引いたのが、サブタイトルにある『ダイマキシオン住居機械からガンツ構法まで』のガンツ構法。はじめて耳にする構法で、専門家である自分の勉強不足を恥じました。
ただし内容を読んでいくうちに、この構法を知らなかったことは、まあいいかなと安心出来ました。
この理由については、本書の魅力の根幹なので内緒にしておきます。
気になる方は、ぜひ本書に目を通してください。


20070321_01.jpg

さて、この本の内容は住に対する、計画者の夢、もっと簡単に言えば、計画者の当初の目標と、現状を概観し、今後の話に繋げていくという展開で書かれています。

ところで、ここで書かれている計画者とは、いわゆる住宅をデザインするコルビジェやミースなどの建築家と言われる人よりも、エジソン、バックミンスター・フラー、ジャン・プルーヴェなど、建築家という枠に納まらない創造家とでも言って良い人たちの住に関わる創作活動にいつて書かれています。
おそらく新しい枠組みを壊していく人たちは、どこの世界でも既存の保守勢力ではないということでしょうか。
ここでは20世紀の建築の夢は、アフォーダビリティー=入手し易さであると、様々な角度から述べています。


後半は、今後何に向かって、住の夢が描かれていくかを、居住環境という視点で述べられています。
このようなスタンスの著書は、日々目の前の雑事に追われている私のような設計者に対しては、近視眼的になりがちな設計活動を、一度目を離して、大きな視点で舵取り修正を促すという意味で、とても刺激的なものです。

また、一般的に住宅構法研究者とは、住宅を材料や構法という”もの”だけの視点で捉えがちになると思いますが、この著者の視線は、ものを支えている、居住者という個性のある”人”が、結局は重要であるという点で、とても奥が深い視点だと感じました。

私自身も建築設計とは、単なる形のデザインではなく、人、つまり住まい手との関わり合いのなかで、なされるべきであると考え、日々試行錯誤していますが、人が相手ほど難しいことはないと日々感じています。

投稿者 ooto : 11:56

2007年03月08日

NO.23_YA-HOUSEのオープンハウス

NO.23_YA-HOUSEを、オープンハウスで公開します。

オンライン設計室での進行状況以上に、現場が進んでいます。

予定している日時は、2007年3月24日(土)午後13:00-17:00です。

場所は、JR総武線:両国駅、または大江戸線:両国駅から徒歩約3分の場所です。
お車の場合は、付近のコインパーキングをお使いください。

見学は予約制としますので、ご希望の方は、事前にメールにてご連絡をいただければ、詳しい場所をお知らせいたします。

連絡先
メール ooto@taikeisha.net(大戸)
電話  03-3716-2918(建築計画網・大系舎)
20070308_01.jpg


敷地面積は約20坪で、テーマは『終の棲家』です。

目を引くような大きな吹き抜けや、大開口サッシがあるわけではありませんが、裏の公園を借景として利用し、明るく、落ち着いた空間を、丁寧につくりました。

施主は、60歳代前半のご夫婦です。
子育てが終わり、老後をご夫婦で、ゆったりそして楽しく暮らすための住宅です。

敷地の背後には、大きな都市公園が控えており、贅沢な借景となっています。

20070308_02.jpg

60歳代の高齢なクライアントのために、バリアーフリーと、使い易さを追求して、まじめに取り組んだ住まいです。

鉄骨耐火構造3階建てで、延べ床面積は、123m2(37坪)です。

その他この計画のプロセスは、オンライン設計室に詳しく掲載しています。

また近隣には、隅田川、国技館、大江戸博物館の他、ちゃんこ鍋屋などがありますので、散歩がてらお出かけください。

建築計画網・大系舎 大戸浩

投稿者 ooto : 19:13

2007年02月26日

別冊・大系舎

大分以前から準備をしていたのですが、ようやく【別冊・大系舎】を正式にスタートさせることが出来ました。

別冊・大系舎】は、私たちの設計した住宅を、いつもと異なる視点から、紹介をするという意図でつくったサイトです。

いつもと異なる視点という意味で、taikeisha.net(建築計画網・大系舎)とは異なるtaikeisha.com(別冊・大系舎)というサイトで、紹介していきます。

20070226_01.jpg


私たちの住宅設計に対するスタンスは、器(=もの)としての住宅デザインだけではなく、人の住まうという営みを含むものだと考えて、日々設計活動をしていいます。

この住まうという視点から、私たちが設計した住宅を捉えてみたいというのが、このサイトを開設した理由です。
その意味で、【別冊・大系舎】は、建築計画網・大系舎、過去に設計した住宅を、第3者にレポートしていただき、その現在の様子を紹介していきます。

このような『すまい』に関する切り口を、『人間』の表現と言い換えると分かりやすいと思います。

1,『オンライン設計室』は、人にたとえると、人の誕生から成人までの成長記録です。
この切り口は、ものをつくるという観点でもあり、楽しく充実したものづくりが大切だと考えています。

2,『住宅・建築作品集』は、人にたとえると、成人式の記念写真とでも言えるでしょう。このころは、人にとって一番美しい時期です。写真として一番映える時期なので、住宅を紹介する時は、これが使われます。しかし、一般的にはこの時期の写真は、住まい手がまだ馴染んでおらず、がらんとした印象になりやすいのも事実です。

3,そして、今回の【別冊・大系舎】は、その人の今、とでも言って良いもので、ある程度、年齢を重ねた人の、本音のようなものと言えます。この時点では、すまいと住人が渾然一体となるので、リアリティーが出てきます。

以上の3つの切り口は、どれも真実ですが、どれも常に-ingだということも事実です。
人も住まいも同じですが、切り口は、幾通りもあるということ。
そして私たちは、そのどれもが大切であると考えています。
 
この新しい企画は、出来るだけ客観的にレポートする必要があります。
ですから第3者的な視点が欲しかったので、建築編集者の市川隆さんに取材をお願いしています。
市川さんは、住宅専門誌のレポートなども担当されております。辛口の話も歓迎です。

まだ始まったばかりですが、私たちが設計した住宅を、新旧いろいろと混ぜて紹介していこうと思います。

とりあえず、初回は、3世帯・9人の大家族でお住まいののno20.ki-huoseをレポートしました。まだ完成後2年ですが、大分馴染んでいらっっしゃいました。
今後ともよろしお願いいたします。

投稿者 ooto : 10:05

2007年02月12日

NO.23_YA-HOUSE更新

NO.23_YA-HOUSEを更新しました。

この住宅のテーマは、『終の棲家』です。
老後を、楽しく安全に過ごすための住宅です。
このような住宅を、設計するにあたってのテーマを考えてみました。
それは、3つの柱で、以下の通りです。

1,老後を楽しく過ごすための住まい。
2,安全、かつ楽に過ごす住まい。
3,住み継がれる住まい。

20070212_01.jpg

しかし、それにしても、『終の棲家』という言葉は、良くないですね。
老後を過ごす住宅を、一般にこのように呼びますが、もっと良い言葉はないものでしょうか?
実際のYAさんご夫婦は60代とは言え、老後を楽しく、アグレッシブに暮らしていくという意志が感じられます。この住宅への入居を機会に、新しい生活が待っているはずです。

設計に関しても、30代、40代の方と同じように、綿密なコミュニケーションを取りながら、アグレッシブに進めています。

その意味で、この住宅が出来上がるまでには、老後の住まいの良いネーミングを考えてみたいものです。

ところで、このページに挿入したスケッチ風の絵ですが、実はお絵かきソフトでつくった鉛筆画風の画像です。

このソフトはVirtual Painter といい、結構これで遊べます。
いろんな描画風に変換できるのですが、お気に入りは、鉛筆画と、シルクスクリーンです。

20070212_03.jpg

この絵は、NO.21MM-HOUSEのファサードを、シルクスクリーンに変換したものです。

投稿者 ooto : 00:32

2007年02月05日

古い民家と巨大現代建築

墨田区で建築中のNO.23_YA-HOUSE近くで、撮影した古い民家と巨大現代建築とのコントラスト。
20070118_01.jpg

民家は、いつ頃に建築されたかは不明ですが、しもた屋としてきちんと住まわれています。
以前、この近くに市場があったとのことで、昔のにぎわいを彷彿させてくれます。
都市計画公園の一部なので、この地域、長さにして数百メートルだけぽっかりと、取り残された不思議な住宅ゾーンを形成しています。

20070118_02.jpg

江戸博物館とのコントラストを見ていると、民家を巨大化したようなプロポーションに驚かされます

投稿者 ooto : 13:00

2007年01月23日

用賀プロムナード

用賀プロムナードとは、用賀駅から砧公園まで続く、象設計集団が設計をした有名な遊歩道です。

20070123_01.jpg

道には瓦が敷き詰められていて、瓦には百人一首が彫り込まれていたり、河模様が掘ってあったりと、細々とした工夫がされていて、とても楽しませてくれます。廻りには樹木や小川があったりとても気持ちの良い遊歩道です。

20070123_02.jpg

20070123_03.jpg

20年前ぐらいにできたものなのですが、なかなか用賀に行く機会が無く実は今回初めて見ることができました。これは建築ではなく、ランドスケープデザイン。周辺の環境と違和感がなく、気持ちのいい道と感じました。
あまりゆっくり出来なかったので、一部しか見れなかったのですが、おもしろい造形物などの細かい仕掛けがたくさんあるようなので、またゆっくり回ってみたい場所です。
(/morikawa)

投稿者 morikawa : 18:38

2006年11月19日

NO.25_KH-HOUSE更新

NO.25_KH-HOUSEの工事は、仕上げが終盤にさしかかってきました。

大工製作のキッチンが完成して、大工工事は終了しました。
オープンな箱だけのシンプルなキッチンですが、住まい手が使い方を工夫すれば、メーカー製のシステムキッチンに劣らないものになります。
大工のつくったものなので、メーカー製のものほど、細かな造りではありませんが、コストパーフォマンスは、とても優れています。


20061119_01.jpg

また、内部のクロス、塗装、タイル名仕上げ材を決めました。
設計の大戸、KNさん、東海建物・五十嵐さんの三者合同で決めたいのですが、日程がなかなか調整が付かないので、平日の夜間に検討会を開きました。
小さなお子さんをあやしながら、夜遅くまで検討会が行われました。

20061119_02.jpg

最後に担当していただいた、松山さん親子の記念撮影です。
右が主にKN-HOUSEを担当してくれた、息子さん。ご苦労様でした。

あとは、足場や養生が外れるのを待って、完成姿のお目見えです。

投稿者 ooto : 13:17

2006年10月30日

NO.22_SB-HOUSEの完成写真

オンライン設計室NO.22_SB-HOUSEの完成写真を掲載いたしました。
今回は、写真家飯村昭彦さんによる撮影です。

20061030_01.jpg

この住宅は、都心の商業地域に建つ専用住宅のプロジェクトです。
敷地の南側は、33メートルの幅広い前面道路が通っていますが、面積は50.4m2(15.2坪)と非常に狭い敷地条件です。
この狭小地に家族5人の専用住宅が求められました。
1階は駐車場と玄関スペース、2階は子供部屋、3階は夫婦寝室、浴室、4階はLDKという構成です。
面積的に狭い住宅であっても、最上階には天井が高く、開放性が感じられるLDKを設置しました。
この4階のLDK、展望も良く、安心感の空間です。このスペースには、大きな可動スクリーンを設置し、ホームシアターとしても活用しています。

20061030_02.jpg

高所である4階にLDKが成立する理由は、ホームエレベーターがあるからです。
ホームエレベーターがあれば、上下階の移動が楽になり、4階に空間の中心であるリビングがあっても、問題はありません。
現在ではホームエレベーターは200万円以下で設置が可能であり、都市型住宅の住宅で設置する例が増えています。

またこのSB-HOUSEの敷地の特徴は、裏(北側)に寺院と公共施設があるり、かつ西側が駐車場でクリアランス(空き)が大きくとれるので、視覚的な抜けや風通しの良さを確保出来る点にあります。

裏のベランダは、ゴミ置き場や空調機置き場として活用しています。

また屋上空間は、子供達の遊び場や、物干しなど多様に活用されています。
4階のLDKと空間的なつながりを持たせてあるので、変化がある空間構成となっています。

投稿者 ooto : 23:26

2006年10月20日

自宅のオープンハウスを行います。

自宅のオープンハウスを行います。

10/29(日)13:00-17:00に、NO.13_FT-HOUSE(自宅)を公開します。
今回は、リビング・デザインセンターの企画『建築家の自邸65人展』で、登録建築家の自宅を公開するというものの一環としてのオープンハウスです。

20061019_02.jpg

この自宅は、住み始めて、かれこれ4年弱になりますので、床や壁の一部が汚れたり、傷がついている部分もあります。

また一部のプライベート空間、収納の中(笑)などは決してお見せできませんので、悪しからず。
また室内犬(ミニチュアダックス)がおりますので、犬嫌いの方はご承知くださるようお願いいたします。

新築住宅のような、ピカピカ空間ではありませんが、普段の生活空間としての姿をお見せすることは可能です。

20061019_01.jpg


また大変恐縮ですが、自宅はショールームや住宅展示場ではなく、家族の生活の場なので、冷やかし半分の方や、住所氏名がはっきりなさらない匿名の方、また学生の方などの見学は、ご遠慮くださるようお願いいたします。

見学を通してこれから家づくりをお考えの方に参考になればと思います。

場所は、西武池袋線清瀬駅(池袋から約25分)で、徒歩約7分のところです。
お越しいただければ、大戸が直接、ご説明をさせていただきます。

もし、見学をご希望の方がいらっしゃいましたら、メールをくだされば、詳しい情報をお知らせいたします。(恐縮ですが、メールにはきちんと連絡先などを明記してください。)

ooto@taikeisha.net

なおこの住宅の出来上がるまでのプロセスは、オンライン設計室NO.13_FT-HOUSEをご覧ください。

完成した姿は、住宅・建築作品集をご覧ください。


それではお待ちしております。

投稿者 ooto : 20:06

2006年10月08日

オゾンで展示会

新宿のオゾンで行われている「建築家の自邸65人展」に、模型とパネルを出展しています。

20061008_01.jpg

不定期日記をご覧いただいた方の中には、大戸が自邸?と、疑問に思われる方も多くいらっしゃると思うので、ここではっきりと公表しますが、オンライン設計室NO.13_FT-HOUSEは、大戸の自宅です。と言っても前回の日記にも、はっきり自宅と言っていますね。(笑)

これまで、自邸と言わなかった理由は次の通りです。建築家の自邸というと、実験的な住宅であるとか、何年も練りに練ってつくられた住宅であるとか思われがちですが、私自身そういった考え方が好きになれないので、平行してつくられていた住宅と、ほぼ同一ラインの思考で設計したものです。
ですから、自邸と言え、他の住宅の中に紛れていても分からないほど、自然体で設計したものです。

20061008_02.jpg


これまでFT-HOUSEを雑誌や広報誌、インターネットなどで公表してきましたが、自邸とはうたっていませんでした。但しもう完成から4年近く経ちますし、こういった展示会への出展の機会もあるので、お知らせすることにしました。

オンライン設計室上のFTさんとは、私自身のことであり、恥ずかしながら自作自演をしています。ただ全体を通して、内容的には全くいつわりはありません。ちなみにオンライン設計室の他のプロジェクトで、こうのような仮想のクライアントを立てたプロジェクトはありません。ちなみに住宅の名称である○○-HOUSEは、初期こそ人名から名付けたものが多かったのですが、最近は地名やイメージから取っています。


FT-HOUSE関係の資料
・オンライン設計室no.13では、出来上がるまでのプロセス
住宅・建築作品集では、完成後の様子
・雑誌『新しい住まいの設計』2005/03号掲載
・NETWORK_SE 2004_no.57では、レポート
・動画(住まいの設計がつくってくれたもの)はココをクリックで再生

投稿者 ooto : 13:56

2006年08月17日

家づくり質問箱更新

家づくり質問箱を更新しました。

日々、設計中のクライアントだけでなく、飛び込みで家づくりの相談を受けることが多くあります。

それらの内容を匿名にして、Q&Aの形式でまとめています。

20060817_01.jpg

日々いただく質問の内容はいろいろあります。
質問箱には計画に関するご質問が一番多い傾向にあります。
匿名の質問でも、お答えするようにしていますが、まるで機械に対して質問しているような礼儀の欠ける質問者には、お返事は書かないようにしています。(笑)
それらの方は、お答えするのは血の通った人間であることを理解していただきたい。(笑)
もういくつもご質問をいただいているので、質問者のメールを見れば、その方の真剣度は直ぐに見分けがつくと思っています。

一番困るのが、現在質問者が進めている工事中の物件などに関する質問で、その場合第3者である私はお答え出来ないことが多いものです。
ハウスメーカーなどのような設計施工一体型の場合は第3者が存在しないので理解は出来ますが、それでも現場が混乱するのが目に見えているので基本的にはお答えしないようにしています。

一番理解に苦しむのは、設計者が入っている場合であり、第3者の私の質問された場合に答えが異なったらその現場はどんな状態になるか考えると恐ろしいことです。それらの方はなぜお金を払って設計者を使っているのか、基本的なところで理解が出来ません。

設計や工事がうまく進むことは、基本的にコミュニケーションがうまくとれているからですので、その場合はまずは、現在のシステムの中で最大限当事者が、相互の理解を進めることを考えるべきです。

そういった意味で、いろいろな情報が飛び交うWEBという空間は、使い方を間違えると厄介な存在となりそうです。


Q&Aの内容は、質問された状況で、返事にばらつきがある場合もありますが、なるべく生の状態にに近い方がリアリティーが出ると思い、掲載してあります。

今後も、質問箱は継続していきますので、ご質問があればお気軽にメールを下されば、お返事書きます。

投稿者 ooto : 10:06

2006年07月14日

NO.08_MS-HOUSE更新

トップページの表紙を、更新しました。

今回は、6年前に竣工したオンライン設計室NO.08_MS-HOUSEです。

20060714_01.jpg

クライアントのMSさんは、中東に精通した編集者で、良く中東に出かけられます。

当初の設計希望内容は、自然素材を使い、MSさんのお持ちの布、装飾品などがインテリアとしてバランス良く似合う住宅をつくることでした。

MSさんのご希望から、当時私が設計していたテーストと少し異なった、デコラティブ(装飾的)な感じとなっています。
実は、当時少々自分でもつかめないような仕上がり具合でしたので、大きく公表は控えていました。

しかし現在見返すと、デコラティブな中にも、私らしいシンプルさを兼ね備えてたデザインとなっているので、MSさんらしくもあり私らしくもあり、ちょうど良かったように感じており、今回HPの表紙に採用してみました。

まだ6年前は、インターネットは重い画像データを掲載するのは禁物だったので、データーが軽い小さな画像しか掲載出来なかったのですが、今はブロード番のバンドの時代になったので、画像を大きくして更新しました。
建築作品集のNO.08_MS-HOUSEを更新したので、是非見てください。

20060714_02.jpg


現代住宅は、ガラス張りのデザインが全盛で、明るさ、透明性だけを強調する住宅が多く、それらにはには全く影の部分がありません。

そのような明るさだけを強調する住宅は、写真映えがするので雑誌やカタログには似合いますが、影のない住宅、つまり陰影のない空間は、メリハリのないただの単調な場所です。

光を綺麗に見せるには、影をうまく見せることが必要だと常々感じています。
この住宅では、影の部分も意識的にデザインしたつもりでした。

投稿者 ooto : 12:42

2006年06月07日

no.24_ak-house更新

no.24_ak-houseを更新しました。

設計の最終段階をまとめました。
ak-houseの敷地は、間口が狭く奥行きが深い、いわゆるウナギの寝床と言われる形状をしています。
そのため、設計にはいくつかの工夫が必要になりました。

20060607_02.jpg


構造上の工夫では、一部ラーメン構造を取り入れた、コア型の計画をなっています。
また中心部に明るさを得るために、上部から採光を取りました。


またakさんとの、コミュニケーションの様子を掲載しています。
一緒に考えることが好きなakさんとは、スケッチや模型を通して、考え方を伝えあいました。

地質調査、ショールーム見学などの様子も掲載しました。

20060607_01.jpg

投稿者 ooto : 16:55

2006年05月25日

オンライン設計室no.22_SB-HOUSE更新

オンライン設計室no.22_SB-HOUSE更新しました。


現場は、大工工事が進んでいます。

20060525_02.jpg

各フロアーに、大工が入って一気に作業が進んでいます。
応援の大工も入って、職人がいっぱいで、賑やかです。

石膏ボード工事が進み、大分内部空間が見えてきました。

20060525_01.jpg


また外部は、サッシ工事、サイディング工事が終わり、塗装工事を待っています。
今回は、交通量の多い、幹線道路に面しているので、汚れにくい、光触媒の効果がある塗料を塗ります。
汚れにくいので、色は正面は、真っ白に塗る予定です。乞うご期待。

投稿者 ooto : 13:19

2006年05月22日

BBSを活用する

先日ある方と、家づくりにおける、私の事務所のインターネット活用方法について、話していたら、そのノウハウは意外であるようなことを言われました。
家づくりとは見方を変えると、情報の伝達つまりコミュニケーションの善し悪しが成功の鍵と言えると思います。

そもそも、私の事務所では、インターネットの聡明期に、これらの新しいツールを活用して、新しい家づくりが出来ないか試行錯誤してきた経緯があります。
そこで、今回はBBSについて簡単に述べてみます。

インターネットはコミュニケーションツールであり、その中でBBSはいわゆる掲示板といわれる情報伝達ツールです。

設計段階では、クライアントは、建築家と打ち合わせを行いながら、希望を伝えたり、疑問点を相談したり、つまり2者間でコミュニケーションを重ねながら進んでいきます。
内容的には、広範囲で、かなり抽象的なことから、具体的な事項まで様々です。
この設計段階の基本的なコミュニケーションは、直接の打ち合わせがベストと考えています。
いくらインターネットツールが便利と言いましても、伝えられる情報の密度は、直接的な打ち合わせに比べ、かなり薄いと感じています。
クライアントも、伝える内容が確かな確信をもっていることは少なく、住まい方に関して、不確かなこと、どこかで聞いてきたことなど、相対的に整理されたものではないことが多いようです。
そういった場合は、インターネットのツールを使わずに、直接的な打ち合わせを基本とした進め方が一番良いと感じています。
もちろん補足的に、メールなどのコミュニケーションツールか活用されます。


20060522_01.jpg

次の段階、つまり工事現場段階のコミュニケーションは、設計段階に比べ、施工者がファクターとして増えてきます。つまり3者以上の主体が存在するようになります。

施主を中心に考えると、現場段階でのコミュニケーションの基本は、BBSが一番優れていると感じています。
その理由は、それと、コミュニケーションの濃度は、設計時ほど濃くはないと言うこと。
現場段階では、主に施工者による工事の報告、設計者による監理報告などのように、報告的なことが多くなるからです。
この場合、密度が濃いコミュニケーションより、頻度が多く、いつでも知りたいときに状況を把握出来るコミュニケーションツールとして、BBSが優れていると実感しています。
またBBSが施主の監視システムになったり、密なコミュニケーションのツールとして使おうとすると、失敗に陥ります。
施主の立場としては、今日現場で何が行われているのか、知りたいときにすぐ知ることが出来るという点も、一緒に家をつくっていくという感覚が得られることができるので、このシステムの良いと感じられる天です。

現場は、演劇の舞台であり、施主は観客の立場として参加し、良い演技には拍手を送るという雰囲気がつくられると、工事現場にも元気が出てくると感じています。

ただし、このBBSは、プラーバシーに関わる部分が多いので、ほとんどは非公開なので、他の建築家が活用しているのは聞いたことがありません。

以前の現場で、完成後、公開を許可された事例(NO.11_TN-HOUSE)があるので、参考にしてください。

ただし、このBBSは、施工者の協力がないと成立しません。
そしてクライアント側にもインターネットに関する多少の知識が必要です。
ですから全てのプロジェクトに活用されているとは限りません。
実際にBBSが使われているのは、当事務所のプロジェクトの内、大体60〜70%程度でしょうか。。

投稿者 ooto : 09:33

2006年05月15日

古い床屋の意匠

先日、祐天寺付近を歩いてたら、おもしろい看板の床屋さんを見かけました。
『フジミ』という名前のお店ですが、そのまんまの富士の絵柄を、左官と板金の競作でつくられた看板が、とてもユーモラスで、おもしろく感じました。

20060515_01.jpg

残念ながら、サッシの部分は新しく取り替えられたいたので、下部のファサードそのものは、つまらないものでした。
私が子供の頃のよくあった床屋を思い出すと、サッシの取り替え前は、きっとモザイクタイルなどで楽しげな絵柄があったことが推測されます。
風呂屋と床屋の意匠は、とてもおもしろいものが多かった記憶があります。

決して洗練されているわけではないのですが、手作りで一生懸命飾った意匠には、親しみを感じます。富士の下に位置するボーダーの曲線にデザインされたコーナー部分に、その意気込みが感じられるというのは少々大げさでしょうか(笑)また外壁をよく見ると、きれいな砂を使った左官壁です。

20060515_02.jpg

こういった楽しさは、禁欲的なモダンデザインにはないものですが、なぜか惹かれるものを感じてしまいます。

そういえば、以前日記で紹介した地元にある木造の床屋さんが、最近火事で半焼してしまいました。
まるでタイムスリップしたようなお店でしたので、とても残念です。きっとつまらないマンションにでも建て変わってしまうのでしょう。

投稿者 ooto : 19:43

2006年04月26日

NO.22_SB-HOUSE更新

NO.22_SB-HOUSEを更新しました。
耐火被覆工事が行われましたので、現場は鍾乳洞の中にいるような感じです。
今回、鉄骨部分だけでなく、外壁部分にも耐火被覆が行われます。
一見アスベスト風に見えますが、この材料はロックウールという素材で、アスベスト成分は含まれていません。繊維の大きさが全くことなるので、健康的にも問題ありません。

20060426_01.jpg

現場は、各種職工が十数人入っており、とてもにぎやかです。
現場を統率しているシマダさんは62歳なのですが、大変お元気で陣頭指揮に当たっておられます。

20060426_02.jpg

これからは仕上げ工事にはいるので、最終仕上げに注意しながら集中していきたいと思っています。

投稿者 ooto : 19:46

2006年04月21日

表参道ヒルズ2

ようやく落ち着いてきたようだったので、先日安藤忠雄さん設計の表参道ヒルズの中を見てきました。

表参道ヒルズは、住宅や商業施設を備えた複合施設です。
今回は吹き抜けに面した商業施設まわってきました。

20060420_1.jpg

この部分は中央の吹き抜けをスロープが囲んでいて、そのスロープに面して店舗が並んでいるという構成になっています。

このスロープは表参道と同じ勾配になっていて、路面店をイメージさせる空間を意識しているそうですが、人混みがすごかったと言うことと、外が眺められないせいか、私はあまりそれを感じることはできませんでした。内部もイメージしていたより狭く感じられました。

こういった商業施設の設計は、店舗毎にイメージが異なるし、建築のデザインとして、コントロールするのは難いのだろう、と巨匠に対して偉そうにも考えてしまいました。(森川)

投稿者 ooto : 09:45

2006年04月12日

オンライン設計no.24_ak-house更新

オンライン設計no.24_ak-houseを更新しました。

今回は、akさんの設計に対するご希望や、設計に当たっての基礎資料になる持ち物リスト、キッチンシートなど掲載しました。
akさんの送っていただいた要望書や、持ち物リストは、端的にまとめられており、とても理解しやすいものでした。

施主の生活の様子を理解することは、設計にとって重要なことです。この点にずれが生じると、後々取り返しのつかないことになってしまいます。
そういった意味でも、設計の初期段階は、徐々にじっくりと進めるように心がけています。

次回は、いよいよ計画第1案を掲載いたします。

20060412_01.jpg

投稿者 ooto : 10:55

2006年04月05日

最近の確認申請事情

昨年の構造計算偽造事件、東横イン事件など相次いだ建築関連事件を受けて、建築確認申請の事情が大きく変化していることを実感しています。

そもそも建築確認とは、その名の通り、建築する際に、法律に準拠しているか確認する手続きです。
そしてその申請機関は、以前から窓口だった自治体だけでなく、全国100以上の民間機関で可能となっています。

それでは、何を確認するかというと、大きく分けると以下の通りです。


1,意匠担当による高さや面積制限のチェック(集団規定と言います)、そして窓の大きさや階段の形状、防火や避難などについてのチェック(単体規定と言います)を行います。

2,構造担当により、地震や台風などの自然災害に対して、一定基準以上の強度を保証できるかチェックを行います。
構造計算偽造事件は、ここのチェックに属します。

3,その他規模により、その他部署や消防署などのチェックを受けます。


最終的には、各申請機関に決裁権を持つ、『建築主事』と呼ばれる公的な資格者の判断で合否が決まります。


ところで、関連法規を含め建築基準法は、辞書の厚みくらいある大部の法律大系です。そしてそこには民法と同じように、判断に幅が出てくるいわゆるグレーゾーンが多く存在します。
その判断は、多くの場合、主事により黒になったり、白になったりするので、申請側としては非常に悩まされます。

この判断が、近年の事件を受けて、とても厳しい側、つまりグレー=黒というケースが非常に増えてきたことは、多くの場合申請者、つまりクライアントにとって不利に働くことが多くなってきたと実感し