« NO.19_SY-HOUSE・作品集更新 | メイン | 雑誌掲載-SY-HOUSE »
2007年09月19日
直島-1
先日、遅れた夏休みをとって直島へ行ってきました。
直島は、瀬戸内海に浮かぶ島で、島を文化的な場所にという意向から、島内各地でアート活動を行っている島です。建築では、安藤忠雄さんが、このプロジェクトに大きく関わっています。基本的に、このアート活動とその建築物を見ることが目的でした。
まず最初に、家プロジェクト。簡単に言ってしまえば島内の集落の空き屋になった古民家などをアーティストを入れて再生したというもの。この一つに「南寺」というものがあります。
これは、内部にジェームス・タレルの作品を作るために安藤忠雄さんが設計した、新築木造平屋建ての建築です。
町並みの中に唐突に現れるのですが、久しぶりに見る安藤建築にやや興奮ぎみ。
まず、真っ暗な内部に通されます。とにかくなにも見えません。壁に手をつきながらベンチに座ることになるのですが、内部の大きさも全く分からないので、とにかく恐怖感におそわれます。しばらくたつと、前面にうっすらと明かりを感じます。この光もかなり弱いので、最初は錯覚と感じてしまうのですが、手をかざすと影になったりして、ようやく奥行きを感じて視覚を認識します。そして、最終的には、その薄明かりに向かって歩くことになります。なかなかの恐怖感です。
これまとめてジェームスタレルの作品なのですが、視覚とは?などと考えてしまいました。視覚とは、奥行きで、不安定で、すばらしい、、、とか思っちゃいます。
家プロジェクトのいわゆるアート作品も楽しめるのですが、おそらく、この集落で最も楽しめたのは、古民家の町並みや自然だったように思います。古い板張りの民家の細い路地の先に港が見えたり、町内の山に上がる途中の木の透き間からみえる瀬戸内海など。
借景や、角違いなど古くからこういったことを建物のプランに取り入れる方法はありましたし、それは今でも設計する上で大切な要素です。安藤忠雄さんの設計でも、この要素はたくさん感じることができますし、それを気持ちよく感じます。こういう町並みや景色の見え方などを感じることも、設計する上で大切なことなのだと感じました。・・・つづく(森川)
投稿者 morikawa : 2007年09月19日 21:40