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2006年05月22日
BBSを活用する
先日ある方と、家づくりにおける、私の事務所のインターネット活用方法について、話していたら、そのノウハウは意外であるようなことを言われました。
家づくりとは見方を変えると、情報の伝達つまりコミュニケーションの善し悪しが成功の鍵と言えると思います。
そもそも、私の事務所では、インターネットの聡明期に、これらの新しいツールを活用して、新しい家づくりが出来ないか試行錯誤してきた経緯があります。
そこで、今回はBBSについて簡単に述べてみます。
インターネットはコミュニケーションツールであり、その中でBBSはいわゆる掲示板といわれる情報伝達ツールです。
設計段階では、クライアントは、建築家と打ち合わせを行いながら、希望を伝えたり、疑問点を相談したり、つまり2者間でコミュニケーションを重ねながら進んでいきます。
内容的には、広範囲で、かなり抽象的なことから、具体的な事項まで様々です。
この設計段階の基本的なコミュニケーションは、直接の打ち合わせがベストと考えています。
いくらインターネットツールが便利と言いましても、伝えられる情報の密度は、直接的な打ち合わせに比べ、かなり薄いと感じています。
クライアントも、伝える内容が確かな確信をもっていることは少なく、住まい方に関して、不確かなこと、どこかで聞いてきたことなど、相対的に整理されたものではないことが多いようです。
そういった場合は、インターネットのツールを使わずに、直接的な打ち合わせを基本とした進め方が一番良いと感じています。
もちろん補足的に、メールなどのコミュニケーションツールか活用されます。

次の段階、つまり工事現場段階のコミュニケーションは、設計段階に比べ、施工者がファクターとして増えてきます。つまり3者以上の主体が存在するようになります。
施主を中心に考えると、現場段階でのコミュニケーションの基本は、BBSが一番優れていると感じています。
その理由は、それと、コミュニケーションの濃度は、設計時ほど濃くはないと言うこと。
現場段階では、主に施工者による工事の報告、設計者による監理報告などのように、報告的なことが多くなるからです。
この場合、密度が濃いコミュニケーションより、頻度が多く、いつでも知りたいときに状況を把握出来るコミュニケーションツールとして、BBSが優れていると実感しています。
またBBSが施主の監視システムになったり、密なコミュニケーションのツールとして使おうとすると、失敗に陥ります。
施主の立場としては、今日現場で何が行われているのか、知りたいときにすぐ知ることが出来るという点も、一緒に家をつくっていくという感覚が得られることができるので、このシステムの良いと感じられる天です。
現場は、演劇の舞台であり、施主は観客の立場として参加し、良い演技には拍手を送るという雰囲気がつくられると、工事現場にも元気が出てくると感じています。
ただし、このBBSは、プラーバシーに関わる部分が多いので、ほとんどは非公開なので、他の建築家が活用しているのは聞いたことがありません。
以前の現場で、完成後、公開を許可された事例(NO.11_TN-HOUSE)があるので、参考にしてください。
ただし、このBBSは、施工者の協力がないと成立しません。
そしてクライアント側にもインターネットに関する多少の知識が必要です。
ですから全てのプロジェクトに活用されているとは限りません。
実際にBBSが使われているのは、当事務所のプロジェクトの内、大体60〜70%程度でしょうか。。
投稿者 ooto : 2006年05月22日 09:33